
アドルフ・ヒトラーを称賛するシングルを発表し、論争に巻き込まれたヒップホップスター、カニエ・ウェスト(YE)の来日コンサートが結局キャンセルされた。
19日、クーパンプレイ側は「カニエの最近の論争により、5月31日に予定されていた『YE来日コンサート』がやむを得ずキャンセルされた」と発表した。それに伴い、来日コンサート記念MD商品の販売も19日午後1時をもって中止される。
カニエ・ウェストは8日(現地時間)に「ハイル・ヒトラー(ヒトラー万歳)」というタイトルのシングルを発表した。
「ハイル・ヒトラー」はドイツの独裁者アドルフ・ヒトラーを称賛する歌で、サビには「彼らは私がツイッターで言っていることを理解できないのでハイル・ヒトラー」という歌詞がある。曲の後半にはヒトラーの実際の演説を挿入することもあった。
特にカニエ・ウェストが新曲を発表した日は、ヨーロッパの第二次世界大戦勝利記念日であるため、さらに波紋が広がった。
アメリカのユダヤ人人権団体シモン・ウィーゼンタール・センターのジム・バーク代表はビルボード・マガジンとのインタビューで「ナチス政権の敗北を記念する日になぜこの曲を発表したのかは明らかに憎悪発言だ」と不快感を示した。
カニエ・ウェストは2022年からユダヤ人嫌悪やナチス称賛の発言を続けてきた。特に昨年2月には自身のSNSアカウントに「私はナチだ。私はヒトラーが好きだ」との投稿をし、衝撃を与えた。
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]