
メギー・カン監督が釜山映画祭に登場した。
21日、釜山海雲台区の映画の殿堂で、Netflix映画『K-POPデーモンハンターズ』(以下、ケデホン)のメギー・カン監督の屋外舞台挨拶が行われた。
『ケデホン』は、K-POPアイドルグループ「ハントリックス」が悪霊を退治し、歌で世界を守るという内容を描いている。実際のK-POPグループを思い起こさせる完成度の高い音楽と振り付け、虎のキャラクター「ダフィ」と帽子をかぶったカラスなど、韓国的な要素を前面に押し出しているのが特徴だ。
17日には、Netflixで初めて累積視聴数3億1420万を記録し、これまで公開されたNetflixのすべての映画・ショーの中で最も高い数字を達成した。今年の釜山映画祭では、国内初のシンガロングバージョンで上映され、好評を得た。
これに対し、メギー・カン監督は「子供のファンと会う機会はあまりないが、昨日は子供の観客から質問を受けた。とても可愛かった。『ジヌをなぜ殺したのか、ルミとジヌのキスシーンは元々あったのか』という質問を受けた」と語った。
続けて「映画が公開されてから1ヶ月間は、記録を更新するたびにメッセージを送り、チェックをたくさんした。2ヶ月が過ぎるとあまりにも多くて、クリス監督がこの映画は私たちが子供を育てて送り出す気分だと言った。最初は映画が公開されて不安だったので、うまくいくのか、人々が好きになるのかと思っていたが、成長していくのを見て『お前はずっと成長しろ、元気でいてくれ』という気持ちで遠くから見守っているような気がした」と打ち明けた。
メギー・カン監督は『ケデホン』を始めるきっかけを尋ねられ、「韓国人としてハリウッドで10年以上働いてきた。韓国文化を見せたかった。しかし、そのような映画が出てこなかったので、K-コンテンツやアイドルが有名になり、アメリカで広がっている今がチャンスだと思った。韓国文化的な映画を考えてみた。死神やトッケビなどをアニメーションで見たいと思っていて、それが『ケデホン』になり、最後にK-POPを入れることになった」と語った。
キャラクターの誕生過程については「映画制作において重要だ。ルミにはデーモンというアイデンティティを最初から与えた。ルミだけでなく、各自のデーモンと戦う。各自不安感や弱点がある。しかし、こうしたものをすべて受け入れ、克服する過程を描きたかった。すべてのキャラクターがそれぞれの方法で克服する。だから多くの人が好きになってくれた。ルミだけでなく、他のキャラクターにも共感できるからだ」と明らかにした。
メギー・カン監督は「ポン・ジュノ監督が好きだ」と言い、「ポン・ジュノの作品から多くのインスピレーションを得た。その中でも『殺人の追憶』が一番好きだ」と告白した。
Netflixとのコラボについて尋ねると「コラボは非常に良かった。韓国文化がたくさん詰まった映画を制作するのに多くの力を与えてくれた。Netflixが韓国文化の価値がどれだけ人々に共感を呼び起こすかを最も理解していると思う」と述べ、「だから韓国文化をたくさん入れようとした」と答えた。
メギー・カン監督の次回作の計画を尋ねると「ずっと前から考えていたアイデアがたくさんある。アニメーションも作りたいし、ライブアクション映画も作りたいし、すべて作ってみたい」と語った。
また、メギー・カン監督はどんな話が好きかという質問に「慣れ親しんだものにひねりを加えたものが好きだ。ストーリーテリングにはある程度の限界があるが、その方法には限界がない。『若草物語』も監督によって異なる感じや雰囲気を作り出すことができる。この視点の違い、個人的な視点の違いが重要だと思う」と述べた。
今年30回目を迎える釜山国際映画祭は26日まで映画の殿堂周辺で開催される。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]