以前ほどの力は発揮できないが、それでもなお一発を期待させるマーベルヒーローが映画館に登場する。今回は家族をテーマにした『ファンタスティック4』だ。
16日、ソウルのメガボックスCOEXで映画『ファンタスティック4: 新たな出発』(監督マット・シャクマン、以下『ファンタスティック4』)の映像上映会が行われた。
『ファンタスティック4』は、予期しない能力を得てスーパーヒーローとなった4人の宇宙飛行士が、惑星を飲み込む破壊的なヴィラン・ギャラクタスから世界を守るために立ち上がる壮大な事件を描いたアクションブロックバスターだ。マーベル初のスーパーヒーローチームであり、最初の家族をキーワードにしている。
今回の映像には、『ファンタスティック4』がどのように能力を得てヒーローになったのか、ヴィラン・ギャラクタスの使者シルバーサーファーの姿などが含まれており、好奇心をそそった。
30分の映像を見てすべてを判断することはできないが、家族ヒーローの雰囲気はかなり良かった。ハリウッドでホットな俳優たちが集まり、注目を集めた。『ゲーム・オブ・スローンズ』のペドロ・パスカル、『ミッション:インポッシブル』シリーズと『ザ・クラウン』のヴァネッサ・カービー、『ゲーム・オブ・スローンズ』のジョセフ・クイン、『ザ・ベア』シリーズのエボン・モス・バクラフが意気投合し、既存のマーベルヒーローとはまた違った雰囲気を醸し出した。
何よりも、1960年代のニューヨークを背景に未来的要素が加味されたレトロフューチャリスティックな独自のビジュアルは、視覚的に見る楽しみを増し、興味を引いた。
先に行われた海外の映像試写会の反応も悪くない。観客たちは「最高だ!」(Lucas An**)、「本物が現れた!」(Yuvraj Ra**)、「これはクレイジーだ!」(Red Fe**)、「ボックスオフィスを席巻するだろう」(Elliott Bu**)、「完璧な『ファンタスティック4』」(Striker Ar**)、「原作のレトロなスタイルをしっかりと再現した」(Striker Ar**)、「ストーリーテリングとスタイルの新しい道を示す」(Quarteto Fa**)などの熱い反応が続いている。
あまり大きな期待は禁物だ。マーベル映画はしばらく「マーベル共和国」と呼ばれるほど強力な興行力を示していた。しかし、アベンジャーズが去り、「マルチバースサーガ」が始まると、なかなか力を発揮できなくなっている。
マーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)の世界観が拡張される中で、膨大なストーリーとキャラクターの間に入り口の壁ができ、ファンの負担と疲労感も増しているためだ。ディズニープラスのシリーズと映画を行き来しながら見なければならない作品が増えた点も見逃せない。
実際、好評と興行を両立させた『スパイダーマン: ノー・ウェイ・ホーム』(755万人)、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー: ボリューム3』(420万人)などのいくつかの作品を除けば、最近のマーベル映画の成績表はやや暗い。『ソー: ラブ・アンド・サンダー』(271万人)、『ブラックパンサー: ワカンダ・フォーエバー』(210万人)、『アントマンとワスプ: クァンタマニア』(155万人)、『ザ・マーベルズ』(69万人)の観客数だけ見てもそうだ。
昨年2月に公開された『キャプテン・アメリカ: ブレイブ・ニュー・ワールド』の状況も似ていた。初代ファルコンであったサム・ウィルソンが新しいキャプテン・アメリカになる物語を描いたが、165万人という低調な成績を受けた。元スパイ、暗殺者、殺人請負業者などマーベルの変わり者たちが集まった『サンダーボルツ*』も4月に観客と出会ったが、92万人という残念な成績を収めた。
高額なチケット代に強力な競争相手として浮上したOTTに押され、映画館が以前ほどの力を発揮できない状況も一因だが、マーベル自体の力も以前とは異なるというのが大方の意見だ。『ファンタスティック4』がいくつかの映画で良い成績を収められなかった点も不安要素だ。それでもなお期待させるのがマーベル映画の力だ。
特に今回の作品は、ディズニープラスシリーズ『ワンダヴィジョン』を成功裏に演出し高評価を得たマット・シャクマンがメガフォンを取って期待感を高めている。『ワンダヴィジョン』が生み出した雰囲気とはまた異なるが、『ファンタスティック4』もレトロな雰囲気を生かし、家族をテーマにしている点で共通点がある。
先にマット・シャクマン監督は「私たちだけの宇宙を作った。マーベル・シネマティック・ユニバースが好きだが、今回の作品を通じてより新しくて異なるものを実現できた」と自信を見せた。『ファンタスティック4』が興行不振に陥ったマーベルの希望となるのか、今夏映画館でヒーローパワーを見せるのか、注目が集まっている。
『ファンタスティック4』は24日に劇場で公開される。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]