
俳優イム・シワン(37)がキラー・バッタに変身した。
先月26日に公開されたネットフリックス映画‘バッタ’は、すべてのルールが崩れた殺人請負業界に長い休暇後にカムバックしたA級キラー・バッタ・ハヌル(イム・シワン役)と彼の訓練生の同期でありライバルのジェイ(パク・ギュヨン役)、そして引退したレジェンドキラー・ドクコ(チョ・ウジン役)が1位の座を巡って繰り広げる対決を描いている。
イム・シワンは‘キル・ボクスン’で休暇を取ったキラーとして言及された、天賦の才能を持つA級キラー・バッタ・ハヌル役を担い、作品を引っ張った。
イム・シワンは‘バッタ’への出演過程を尋ねられ、“バッタが‘キル・ボクスン’のセリフに出てきて、その時、ペ・ソンヒョン監督に声の特別出演をお願いされたが、最終的には入れなかった。理由は監督が大切にしたいと思っていて、もし後でバッタ編が出るなら、ちゃんと見せたいと言ったからだ。良い意図だと思い納得した。それ以来、バッタを撮る日を待っていた。運命が私に与えてくれたものだと思い、私はバッタに選ばれたと思った。運命を受け入れる心だった”と明らかにした。
続けて“最初は‘キル・ボクスン’のペ・ソンヒョン監督がやると思っていて、他の情報は知らなかった。最初は他の監督がやると言われて戸惑いがあったが、ペ・ソンヒョン監督が自分と長く一緒にいた助監督だから、世界観をうまく引っ張ってくれるだろうと言った。だから信じてやってみようという気持ちだった”と説明した。
イム・シワンは自分とは異なる明るいトーンのハヌルを演じることが簡単ではなかったと告白した。
彼は“私は普段そんなバイブではなかった。わざと虚勢を張って自分の感情を隠すために明るく振る舞わなければならない設定だった。浮かれて騒ぐキャラクターだったが、そうするのはエネルギーがとてもかかった。普段そんな方々はエネルギーが本当に良いということを感じた。長いセリフにアクションを撮った後は疲れ果てた”と冗談を言った。
華やかな衣装については“ハヌルが服に興味があるMZキラーという設定なので、それを描写するための衣装だった。助けを添えるための衣装だった。チョ・サンギョン衣装監督が作ってくれたが、一緒にできたことが大きな名誉だった。とても感謝しているのは、素晴らしい先輩が私と一緒にやりたいと言ってくれたことだ。おかげで普段着ない衣装も着てみることができた”と微笑んだ。

‘バッタ’で出会ったパク・ギュヨン、チョ・ウジンとの呼吸についても言及した。
イム・シワンはジェイ役のパク・ギュヨンについて“私とアクションスクールに最も多く行ったメンバー”とし、“ジムに行ってPTも一緒にやった。本当に最も熱心にやっていて、根性があった。物理的にできないことや不足していることがあれば、できるまでやる。そこがすっきりと感じられた”と称賛した。
ドクコ役を担ったチョ・ウジンについては“兄さんの作品を本当にたくさん見てきたが、驚くべき点は各俳優が特化した長所があり、普通はそれを再利用することもある。しかしウジン兄さんは一度も自己複製をしたのを見たことがない。常に新しかった。私にとっては非常に正解に近い姿だった。だからいつか一緒にやりたいと思っていた俳優だったが、今回出会って兄さんをずっと観察した。模範生の正則のようだった。教科書に基づいて‘ソウル大学に行きました’という感じだった。本当に無駄のない感じで、完璧な感じだった”と尊敬の意を表した。
少しの間だが映画‘不汗党’で呼吸を合わせたソル・ギョングとも再会した。ソル・ギョングは‘キル・ボクスン’に続き‘バッタ’に特別出演し、世界観をつなげた。
イム・シワンは“‘不汗党’以降(ソル)ギョング先輩と作品で久しぶりに会うので嬉しい気持ちが大きかった。ギョング先輩が現場に来るたびに慰めになった。精神的支柱のようだった。一人で持っていく責任が多かったなら、ギョング先輩が現場に来るだけで負担が減る感じだった”と愛情を表した。

ただし‘バッタ’は公開後、好き嫌いが極端に分かれている。
これにイム・シワンは“まだ反応を探していないが、‘キル・ボクスン’の世界観を持ってくるもので、ジャンルの性格自体がすべての人を包み込む大衆的な結論のジャンルではない。ジャンル的に、必然的にこの作品は好き嫌いがあるのではないかと思う。撮影前から考えていた部分だ”と自分の考えを明らかにした。
続けて作品の完成度について“もっと良くなる余地があると思う”と慎重に吐露した。
それで“‘バッタ’はアクションが主となる作品だ。撮影前にアクションスクールにもたくさん通ったが、私の成には満足できない。ボクシング、格闘技も数年間隙間があれば学んできたが、私の満足感を満たすには十分ではなかった。私がアクションに特化した俳優だったら、どんな感情線、物語もアクションで納得できるようにもっと豊かに作れたのではないかと思う”と“その部分で自分自身の満足ができないのが大きい”と付け加えた。
‘オジンガーゲーム’シリーズと‘バッタ’で活躍を続けるイム・シワンは歌手として戻る予定だ。
脱色ヘアスタイルで登場した彼は“アイドルの髪型を久しぶりにやってみた”とし、“今アルバムを準備していて、久しぶりに歌手として戻ろうと思っている”と語った。
彼は“ジャンルはちょっとミディアムテンポのポップだ。完全なダンス曲ではなく、一度聞いてもよくキャッチできる歌”とし、“今の目標は10月末、11月の初めだ。スケジュールが調整される可能性があるが、今年中に出るのが目標”とほのめかし期待感を高めた。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]