
特別強姦の容疑で逮捕されたグループNCT出身のテイルが控訴審でも寛大な処分を訴え、減刑に入った。検察は「罪質が悪い」との理由で、原審と同じ7年の懲役を求刑した。
17日、ソウル高等法院第11-3刑事部はテイルら3名の性暴力犯罪の処罰等に関する特例法違反(特別強姦)容疑の控訴審初公判を行った。
公判に先立ち、テイルを含む共に起訴されたホン氏らは反省文と寛大な処分を求める書類を提出し、控訴審に備えた。法廷で拘束されていたテイルは茶色の囚人服を着て姿を現した。裁判を傍聴するために訪れた一部のファンの前で、彼は頭を深く下げて反省の姿をアピールした。
検察と被告側の双方が量刑の不当を理由に控訴した。検察は「犯罪の罪質が悪く、犯罪性を考慮すると原審の判断は過度に寛大だ」とし、1審と同じ7年の懲役を裁判所に求めた。
被告側の弁護士は過ちを認めながらも、量刑の重さを強調した。テイルの弁護士は「これまで誠実に生きてきたが、一瞬の行動だった」とし、「自ら覚醒しており、家族とも堅固な関係を維持している。これは再犯しないという重要な人生の部分になる」と強調した。
続けて「若い頃から一種の公人として生きてきて、特に問題を起こさず活動してきた。問題や犯罪歴もない。寄付やボランティアも継続して行っており、性格をよく知る人々が寛大な処分を求める書類を提出した」と寛大な処分を訴えた。
さらに、犯行の経緯を振り返り「被害者と一緒に酒を飲み、居住地に移動した後に起こったことだ。もっと酒を飲みたかっただけで、犯罪を計画したわけではなかった」と説明した。また、この事件によってテイルと彼の家族の生活が困難になった状況を言及し、減刑を訴えた。

テイルは最終陳述で「罪を認め、反省している。被害者が受けた傷は私のどんな言葉や行動でも回復できないことを知っている。心から謝罪する」と述べ、「無責任で愚かな行動だった。取り返しのつかない苦痛を与えてしまい申し訳なく、今後一生償いながら生きていく」と頭を下げた。
続けて「間違った行動によって被害者の人生、また周囲の家族も崩れたのを見て、自分の行動が間違っていたことを知った。生涯償い、二度と罪を犯さず、正しく、誠実に生きていく」と反省した。
残る被告人たちの反省が込められた最終陳述が続く中、彼らの家族と思われる人物は傍聴席で嗚咽しながら裁判所に寛大な処分を訴えた。
彼らに対する判決は10月17日に行われる。

先月、ソウル中央地裁刑事合議26部はテイルら3名に懲役3年6ヶ月の実刑を言い渡した。これに加え、40時間の性暴力治療プログラムの受講、児童・青少年関連機関などへの5年間の就業制限命令を受けた。そのため、無罪の状態で裁判を受けていたテイルは法廷で拘束された。
テイルは昨年6月、知人2名と共に酔った女性を強姦した容疑を受けている。ソウル中央地検女性児童犯罪調査1部は昨年2月、テイルと共犯2名を性暴力処罰法上の特別強姦容疑で起訴した。
テイルは自分が性犯罪の容疑で告訴されているにもかかわらず、この事実を隠してカムバック活動に出た。告発の翌日である昨年6月14日にはSNSライブ放送を行い、ファンと交流していたことが明らかになった。
また、2ヶ月後の8月にはNCT 127デビュー8周年記念ファンミーティングに参加した。その後、彼の性犯罪の事実が知られると、論争が起こり、所属事務所は8月中旬にこの事件を初めて知ったとし、彼のチームからの脱退と専属契約の終了を発表した。
テイルは2016年にNCTの最初のユニットNCT Uでデビューし、その後NCT、NCT 127のメンバーとして活動してきた。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]