NCT マークのソロデビューが3日後に迫っている。
4月7日に発売されるマークの初のソロアルバム‘The Firstfruit’（ザ・ファーストフルーツ）は、タイトル曲‘1999’（イチキュウキュウ）を含む全13曲で構成されており、9年間にわたって積み上げてきたマークの音楽的な能力と物語がそのまま詰まった作品として熱い関心が寄せられている。
# ‘K-POPトレードマーク’としての地位を確立したマーク、9年の音楽の航海
2016年4月にグループNCTとしてデビューしたマークは、NCT 127、NCT DREAM、NCT Uを行き来しながら世界の舞台で活躍してきた。卓越したラップとパフォーマンスはもちろん、ボーカルまで全ての能力を兼ね備え、NCTが名実ともにK-POP代表グループとして成長するのに重要な役割を果たしてきた。デビュー当初から継続的に曲作りに参加し、自分自身の色を積み上げてきたマークは、‘K-POPトレードマーク’という修飾語にふさわしく、ソロ活動への期待感を高めてきた。
特にマークがグループ活動と並行して発表したソロ曲は、彼の音楽の世界を垣間見る機会であった。2022年2月に発表した初のソロ曲‘Child’（チャイルド）は、内面的な悩みを感情的に解きほぐした自作曲で、リスナーの深い共感を得て国内外の主要音源チャートで1位を記録した。続いて2023年4月に公開された2曲目のソロ曲‘Golden Hour’（ゴールデンアワー）では、ウィットに富んだ歌詞と強烈なラッピングで別の魅力を示し、熱い反響を得た。
また、マークはコラボレーション、フィーチャリング、OSTなど様々な形で音楽活動を続けてきた。2022年9月、バラエティ番組‘ストリートマンファイター’のミッション曲としてテヨンと共に作った‘LIT’（リット）は、NCT 127の単独コンサートで披露されたホットなステージで爆発的な反応を引き出した。昨年ドヨンのソロアルバム収録曲‘Time Machine (Feat. テヨン、マーク)’（タイムマシン）では、ラップではなく柔らかいボーカルで感情を加え話題を呼んだ。その他にもイ・ヨンジ、イェソン、ジョイ、パク・ジェジョン、ビッグナティなどとのコラボでもスタイルを自由に行き来する柔軟さを見せた。発表する曲ごとに新しい魅力を見せてきたため、初のソロアルバムで見せる完全なマークの音楽の世界に注目が集まっている。
# 第一の果実‘The Firstfruit’、積み重ねられたマークの旅
マークは初のソロアルバムに、自分が生まれた1999年からソロアーティストとしてデビューする今この瞬間までの旅を込めた。長い時間をかけて積み上げてきた努力と挑戦が集約された今回のアルバムは、‘The Firstfruit’というタイトルの通り、ついに実った貴重な成果である。また、マークはトロント、ニューヨーク、バンクーバー、ソウルなど自分が住んできた4つの都市をそれぞれ1つの章として構成し、自伝的なストーリーを音楽で表現した。トラックリストを順に追っていくと、マークの人生を共に歩んでいるような没入感を体験でき、音楽と物語が調和する企画が際立っている。
1、2番トラックのトロント章は故郷の温かさと自分が生まれた時代をタイトル曲‘1999’を通じて軽快に歌い明るく始まる。3～5番トラックのニューヨークは、初めての移住地で感じた不安定な感情を経たヒップホップサウンドで表現し、馴染みのない環境の中で直面した感情を生々しく伝える。6～8番収録曲のバンクーバーは、学園時代の思い出をイージーリスニングサウンドで解きほぐし、誰もが共感できる心地よい感情を提供する。9～13番のソウル章は、ポップスターの夢を実現している今をウィットに富んだ叙情的な音楽に織り込んだ。1本の映画のように展開される今回のアルバムは、マークがどのようなアーティストに成長してきたのかを自然に確認できる。
さらにマークは今回のアルバムの全曲作業はもちろん、ラップとボーカル、細かな表現まで心血を注ぎ、‘最もマークらしい音楽’が何かを証明した。NCT ヘチャンをはじめ、コード・クンスト、クラッシュ、イ・ヨンジとのコラボで多彩な色合いを加え、母親のピアノ伴奏と母子間の温かい対話を収めた‘Mom’s Interlude’（マムズ・インタールード）は自伝的アルバムの特別さを倍増させる。
# タイトル曲‘1999’、新しいポップスター・マークの時代を開く
タイトル曲‘1999’は、ソロアルバムという初の実を結ぶ今この瞬間がまるで自分が生まれた1999年を再び迎えたかのように嬉しいという意味と、世紀の最後の年に生まれた自分が世紀の最後を飾るポップスターになるという抱負を表している。
このような自信に力を与える壮大なオーケストレーションとファンキーなサウンドのギター、ブラスセッション、口笛など多彩な楽器の音が軽快な雰囲気を醸し出す。タイトなラップとファルセットの間を自由に行き来する歌唱は、これまでのマークからは見られなかった新鮮な魅力を感じさせ、ミュージカル的な構成が際立つコンセプチュアルなパフォーマンスはマークの物語にさらに没入させる展望だ。
これでマークは初のソロアルバム‘The Firstfruit’を通じて、これまで積み上げてきた旅の成果を音楽で証明し、新たに書き下ろす自分の時代に向けた第一歩を踏み出す。
[キム・ビンナ MKスポーツ記者]
