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「鬼宮」キム・ジフン、立体的なキャラクターで見せた「新しい顔」

LEE Dakyum
入力 : 
2025-05-21 21:21:44
「鬼宮」。写真lSBS
「鬼宮」。写真lSBS

俳優キム・ジフンが前代未聞の君主イ・ジョンキャラクターをこなし、「鬼宮」で大活躍中だ。

17日に放送されたSBS金土ドラマ「鬼宮」(脚本ユン・スジョン、演出ユン・ソンシク)で、キム・ジフンは王イ・ジョンを演じ、興味深いストーリーの中心を担っている。改革を夢見る君主イ・ジョンの強靭で堅固な面を描いたキム・ジフンは、特有のカリスマ性に軽妙さと余裕を適切に混ぜ合わせ、新しい魅力を見せた。

特に長年にわたり王家を脅かしてきた八尺鬼を打ち破るため、イ・ジョンとカンチョル(ユク・ソンジェ分)、ヨリ(キム・ジヨン分)が本格的に共闘を始め、緊張感あふれる展開が続いている。回を重ねるごとに重厚な存在感で視線を圧倒し、熱い活躍を見せたイ・ジョンの「キングモーメント」を振り返った。

◆ 改革への熱望と絶対者のジレンマ

奴隷制度を廃止し、民のための強い国を作るというイ・ジョンの固い決意は、毎回朝廷の中臣たちによって制止されてきた。しかしイ・ジョンは数々の妨害にも決して挫けず、チェ・ウォンウ(アン・ネサン分)を積極的に探し、破格の改革のための足場を築こうと努力した。

イ・ジョンが悪しき呪術を行うメンチョンを断罪しようとした際に臣下たちの反対に直面し、ヨリを信頼しながらも陰謀を避けなければならない王のジレンマを浮き彫りにするシーンは視聴者の胸を痛めた。

キム・ジフンは逆境を経てさらに強固になっていく王イ・ジョンの信頼できる姿を目の輝きと表情に込め、没入感を引き出した。

◆ 物事を選ばない愛の男イ・ジョン

イ・ジョンは病に苦しむ元子の前では無限に小さくなる父親として、妻が危機に直面した状況では前後を考えずに火の中に飛び込む夫として意外な顔を見せた。

キム・ジフンは普段は感情を抑制する慎重な姿、愛する人の安全を確認した後は周囲の視線など気にしないブルドーザーのような姿を巧みに行き来し、キャラクターの反転した面を表現した。

特にカンチョルの指示に従い八尺鬼の餌になることを受け入れ、「中殿が危険だ。何が必要だろうか」と尋ねるシーンはイ・ジョンの熱く深い愛を確認するのに十分だった。

◆ 華麗な武芸と鋭い視線、「退魔トリオ」の中心的活躍

退魔トリオの主役として本格的に活躍し始めたキム・ジフンは、苦心の末に生み出したアクション演技で作品の完成度を高めた。

自分を救おうとしたカンチョルが逆に危険に陥ると、機転を利かせて矢で彼を救うシーンは、努力家の天才型君主というイ・ジョンの形容詞を実感させた。また、八尺鬼を追跡しながら少しずつカンチョルと近づきつつも、大切に思う臣下ユンガプ(ユク・ソンジェ分)を思い、苦い表情を見せる姿は今後彼らの関係がどう変化するのか興味をそそった。退魔に対する強い意志と王家に対する責任感、カンチョルに感じる愛おしい仲間意識など複雑な感情を抱えるイ・ジョンの変化を繊細に表現したキム・ジフンの演技が光を放った。

このようにキム・ジフンは「鬼宮」でブラックホールのような魅力を持つイ・ジョンとして人生キャラクターを更新中だ。キム・ジフンは一人のキャラクターの幅広い感情線を描くための内面的理解とメイクを通じたビジュアル的インパクトでキャラクターの面を多角的に表現することに成功した。

キム・ジフンが出演する「鬼宮」は毎週金曜日午後10時、土曜日午後9時50分に放送される。

[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]

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