
女優イ・ソンビン(31)が今年の夏 ‘ホラークイーン’ に挑戦する。
26日に公開される映画 ‘ノイズ’ は、階下の騒音で毎日うるさいアパート団地で行方不明になった妹を探しに行くジュヨンがミステリアスな事件に直面する現実ホラースリラーだ。キム・スジン監督の長編デビュー作で、イ・ソンビンは行方不明の妹を探しに行くジュヨン役を演じた。
デビュー後初のホラー作品に出演したイ・ソンビンは “今とても緊張している。私はホラーが本当に好きなのに、観客にどうアプローチするかドキドキしながらも心配な複雑な気持ち” と公開を前にした感想を述べた。
続けて “子供の頃からホラー・スリラージャンルが好きで、ホラー映画やウェブトゥーンも全部見てきた。ホラーYouTubeもたくさん見ている。ユン・シウォンというホラーYouTubeが有名で、よく見ている。私たちの試写会にも招待したが、私たちの映画の中で出てくるものが実際に考証がしっかりしているというフィードバックをもらって安心した” と期待感を表した。
‘ホラーマニア’ だが、これまで挑戦をためらっていた彼女は ‘階下の騒音’ というテーマに惹かれて出演することになったと言った。
彼女は “出演のオファーが来たときはドキドキしたが、自分がこのジャンルに合うか心配もあった。新人の頃からホラージャンルの提案が何度かあったが、自分が不足していると思い断った。今回の作品もとても魅力的で挑戦したかったが、自分のビジュアルや演技トーンが合うか疑問だった。自分には鋭さや敏感な顔がないと思ったので心配だったが、勇気を出せたのはテーマの力が大きかった” と語った。
続けて “階下の騒音というテーマは特別な事情ではなく、誰もが経験することだから共感しやすいのではないか。ホラーに特化していなくても普通のイ・ソンビンとして演じられる自信もあったし、自分が勇気を出して挑戦すれば共感を引き出せると思った” と告白した。

また、聴覚障害のジュヨンを演じることは大きく難しくはなかったとし “障害の程度の違いをどう表現するかが重要だった。だから、いつ音が聞こえ、どんな音が聞こえないのかを監督にたくさん尋ねたし、台本にも親切に表現されていたので大きな困難はなかった” と明らかにした。
続けて “後半に行くにつれて敏感な顔を作らなければならなかったが、感情を消耗し緊張するシーンをたくさん撮っていたのでご飯を抜くこともあり、体が自然に敏感になっている感じがあった。感情が積み重なっていくので、思わず涙が出ることもあった。実際に感情を爆発させるシーンではすべてを吐き出した。ジュヨンの感情もあるが、私が個人的に生きてきた人生での悔しさやそういったものを代理満足するように吐き出した。3kgが急に減ったが、メイクをしなくても顔がやつれているほどだった” と説明した。
むしろ大変だったのは、すべてを計算し正確なタイミングで演技することだったそうだ。
彼女は “私が演技する時、目の前に実際に何もなくても、こういうシーンが出るという計算をして正確なタイミングに合わせて演技しなければならないのが本当に難しかった。驚くタイミングに合わせて演技しなければならないので、多くのことを計算しなければならなかった” と述べ “ジュヨンキャラクターとしては何も知らない状態で、カメラの中でもその姿が捉えられなければならない。だけど、俳優の私はすべてを徹底的に計算して演技しなければならないのが難しかった。非常に精巧な作業だった” と打ち明けた。

イ・ソンビンは憧れの ‘ホラークイーン’ として映画 ‘オーケー・マダム’ で共演した女優ウム・ジョンファを挙げた。
彼女は “ウム・ジョンファ先輩の ‘オーロラ姫’ を見て衝撃を受けた。まつげまで魅力的で、目の震えをどうやってあんなに表現できるのかと思った。その強烈な雰囲気や先輩の息遣いまでそのまま感じられた” と振り返った。
続けて “先輩はどんなジャンルでも最適化された目の輝きを見せてくれる。 ‘オーケー・マダム’ の時に共演したが、先輩のしっとりとした瞳を見ると涙が出そうになる。カリスマもあり、実際に見るととても少女のようでもある。 ‘本当の俳優はこういう目を持っている人たちがするんだな’ という考えを持つようになった” と尊敬の念を表した。
イ・ソンビンは今回の作品を通じて ‘階下の騒音撲滅女’ という修飾語を得たいとも語った。
彼女は “ホラーを愛する気持ちで心を込めて演技した。 ‘ノイズ’ の中で演じた私のキャラクターや感情表現が ‘ミーム’ になればいいなと思う” と述べ “階下の騒音で苦しんでいる方々に、私が劇中でホラーに震えているシーンや敏感になっているシーンが機知に富んだ警告の画像として使われればいいなと思う” と願った。
続けて “やはり大衆はインパクトのある作品を記憶するので、私のコミカルな姿を記憶して好きでいてくれる。しかし、私は初めの頃はジャンル的で真剣な正劇もたくさんやった。ある瞬間から生活コメディを含んだ作品が多くなったが、この作品を通じて私のトーンダウンした別の姿を見せられることができて良かった。俳優キャリアとしても役立ったと思う” とホラージャンルへの挑戦に満足感を表した。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]