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行動せよ、そうすればついに…「ハッピーエンド」[MKムービー]

HAN Hyunjung
入力 : 
2025-04-30 08:30:00
世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール
世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール

常に沸き立っている。毎瞬、緊張感が溢れている。何か大きく変わる予感がし、それは的中する。日本のライジングスター、ネオ・ソラ監督の初長編映画「ハッピーエンド」だ。

映画は、ディストピア的な社会の中で自分自身のアイデンティティを探し求める10代の物語を描いている。抑圧的なシステムに反抗する高校生たちが主人公で、彼らの葛藤や友情、社会的闘争が強烈かつ個性的に展開される。

点滅する信号が揺れる近未来の東京、音楽に夢中な高校生「ユタ」と「コウ」は友達と共に自由な日々を過ごしている。クラブ室を探して遅くに学校に忍び込んだ彼らは、校長「ナガイ」の高級車に大胆ないたずらをし、怒った学校はAI監視体制を導入する。すべての学生をカメラで監視し、校則に反する行動が発見されるとすぐに罰点を与える恐ろしい方法だ。

世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール
世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール

社会的にも大混乱だ。大地震の前兆が日常の脅威として定着し、不安が国中を覆い、首相襲撃事件まで発生する。社会全体に在日外国人を排斥しようとする動きが生まれ、毎日のように集会が行われる。至る所で激しい対立がある。そうして社会と学校、どこにも安全な場所はない。

彼らは交錯する。しかし再び連帯する。別の道を選ぶこともある。作品の中には、そうして二人の友人が経験する内面的葛藤、さらには社会的な不条理、そして差別を克服しようとする熱い意志と努力が描かれている。従うのか、戦うのか、そしてどうにか解決するのか、選択の岐路に立たされた10代の奮闘を描いている。

世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール
世界中が期待する作品、日本映画「ハッピーエンド」のスチール

結局、各々のアイデンティティを見つけ、混乱や傷に立ち向かい成長していく物語だ。メガフォンはこの社会的問題を鋭い視点と独自の個性で扱っている。

ここに強烈な音楽、速い展開、隙のない俳優たちの熱演が加わる。メッセージの深みとジャンル的快感が適切に調和している。

メガフォンは、悪習の繰り返し、変わらないように見えるシステム、途切れない不条理の中でも、間違ったことに立ち向かう世代が作り出す未来は確実に変わるだろうと言う。少なくとも沈黙と傍観で作られた社会よりはずっと良いだろう。その過程の試行錯誤は確かに価値があるだろう。

30日に公開。15歳以上観覧可。ランニングタイム113分。

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