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「第2のオヨアンナは必要ない」…母、名誉社員証を抱えて号泣

KIM Soyoun
入力 : 
2025-10-15 11:45:43
故オヨアンナの母が娘の名誉社員証を抱えて号泣した。写真| カン・ヨングク記者
故オヨアンナの母が娘の名誉社員証を抱えて号泣した。写真| カン・ヨングク記者

MBC気象キャスター故オヨアンナの母、チャン・ヨンミさんが娘の名誉社員証を抱えて号泣した。

15日午前10時、MBC上岩新社屋ゴールデンマウスホールでは、MBCと故オヨアンナの遺族が共にする記者会見が開かれた。現場にはアン・ヒョンジュンMBC社長と故人の母チャン・ヨンミさんなど遺族が出席した。

この日の式次第はまず故人に対する黙祷から始まった。その後、アン・ヒョンジュン社長と故人の母が共同合意書に署名し、アン・ヒョンジュン社長は故人の母に名誉社員証を渡した。母は故人の写真が貼られた名誉社員証を抱えて涙を流し、悲しみを誘った。

母は「多くの方々の応援と心配のおかげで、断食28日目にして終わることができないと思っていた合意に至った」と語り始めた。

続けて「私たちのオヨアンナは本当にMBCで働きたがっていた。毎日一生懸命放送をしていた日、彼女がこの世を去った日、私の人生の理由を失った。何の責任も取らないMBCに対する怒りが胸の奥深くに残った。遅ればせながら娘が残した痕跡を通じて、なぜそのような選択をせざるを得なかったのかを知ったが、何をすべきかわからなかった」と振り返った。

彼女は「私たちのオヨアンナのように多くの苦しむ『名ばかりフリーランサー』がいることを知った」と述べ、「MBCの自主調査、労働部の特別監督の後でも何の責任も取らない会社の前に断食農場を設けなければならないと思った。恥ずかしくない母にならなければならないという思いで食事を断った」と抗議を行った理由を明かした。

母は、会社に再発防止策と謝罪だけでなく、気象キャスターの正社員化を要求した。彼女は「娘の死が無駄にならないための要求」とし、「私たちの娘を死に追いやった職場内のいじめも個人間の問題ではなく、構造的な問題であることを知った。だから正社員化の要求は第2のオヨアンナを防ぐ道だと思った」と説明した。

続けて「気象気候専門家制度の導入とフリーランサー廃止案がどのように実現されるかを必ず見守る。新制度の導入により既存の気象キャスターが突然職を奪われることはあってはならない。不利益を防ぐ仕組みを整えた」と述べ、「制度改善の約束はその重みが非常に重い。放送局全体に及ぼす影響が非常に大きいことを知っている。闘争を経て得られた結果が中身のない宣言で終わってはならない。重大な責任感を持って一つずつ実行しなければならない」と強調した。

この日の大衆記者会見はMBCと遺族の合意に基づいて開かれた。故人の母は先月、故人の死去1周忌を迎え、MBC社屋前で公式謝罪と再発防止、故人の名誉回復などを求めて断食抗議を行い、抗議27日目の5日に会社と合意した。

合意内容には、▲ MBCと遺族の大衆記者会見 ▲ 2026年9月15日までMBC本社内に故人の追悼スペースを設ける ▲ (現職者に不利益を与えないという前提の下で)既存の気象キャスター職務を廃止し、正社員「気象気候専門家」に転換するなどの内容が含まれている。

[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]

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