
MBC気象キャスター故オヨアンナの職場内のいじめ加害者として指摘された同僚気象キャスターA氏を相手にした損害賠償訴訟の2回目の弁論期日が開かれる。
ソウル中央地裁民事合意48部(部長判事キム・ドギュン)は14日午前10時30分、故人の遺族がA氏を相手に提起した損害賠償請求訴訟の2回目の弁論期日を開く。もともとは9月23日に開かれる予定だったが、被告A氏側の期日変更申請により延期された。
遺族は昨年12月、A氏を相手に訴訟額5億1千万円の損害賠償請求訴訟を提起した。訴状には2021年10月から昨年9月、故人が死亡するまでの約2年間、暴言や不当な指示があったという主張が含まれている。
昨年7月22日に行われた初回の弁論では、双方の主張が食い違った。A氏側は「遺族側の主張は故人とA氏の関係や行為の内容、当時の状況、全体的な会話の文脈を考慮せず、一部の会話内容だけを編集したもの」とし、「A氏は故人に職場内のいじめをした事実はなく、A氏の行為によって故人が死亡したという主張は事実を誤解させるものだ」と主張した。
また「故人は死亡するまでA氏と良好な関係を保っており、故人が個人的な事情や悪口で苦しんでいた点を考慮すれば、死亡とA氏の間の因果関係を認めるのは難しい」と強調した。
これに対し、遺族側は「二人の間に一部良好な関係に見える会話があったとしても、A氏が故人をいじめ、故人が精神的苦痛を訴えた事実は変わらない」とし、「親密な関係のように会話したのは職場で上司の機嫌を損なわないためだけであり、良好な関係があったとは言えない」と反論した。
一方、故オヨアンナは2021年にMBC気象キャスターとして活動を開始し、「MBCニュース」、「MBCニュース今日」、ラジオ「世界を開く朝」などに出演した。昨年9月15日、故人は突然この世を去り、死亡3ヶ月後の昨年12月に訃報が遅れて伝えられた。1月には故人の携帯電話から遺書と共に録音、メッセージなど職場内のいじめの状況が含まれた証拠が発見された。
MBCを対象に特別労働監督を行っていた雇用労働部は、昨年5月19日「単なる指導や助言を超え、社会通念上業務上の必要性が認められにくい発言が繰り返された」とし、故人に対するいじめを認めた。ただし、故人をMBC所属の労働者と規定することができないため「職場内のいじめ禁止制度」は適用できないと明らかにした。
MBCはA氏との契約を解除し、加害に関与したことが確認された残りの3名とは再契約を結んだ。
このような中、故人の母親は先月8日からMBCに公式謝罪と再発防止、故人の名誉回復などを要求し、会社の前で断食抗議を行った。その後、抗議27日目の先月5日、社側と合意し抗議を終了した。MBCは15日、遺族側と共に故人に対する謝罪と名誉社員証の授与、再発防止策などを含む大国民記者会見を開く予定である。
[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]