
1970年代に『ゴッドファーザー』や『アニーホール』などのハリウッド映画に出演し人気を博した女優ダイアン・キートンが死去した。享年79歳。
故人の代理人は「現時点では追加の詳細を公開することはできない。遺族は深い悲しみの中でプライバシーの保護を求めている」と伝えた。現地の消防署はキートンの自宅に出動し、故人を近くの病院に搬送したと報じられている。
1946年生まれのキートンは高校時代から歌と演技に興味を持ち、校内の音楽および演劇クラブで活動していた。1963年に高校を卒業後、近くのコミュニティカレッジに進学し演技を専攻し始めたが、1年で通っていた学校を辞めて無計画にニューヨークのマンハッタンに移り、芸能界デビューの準備をしたとされている。
1968年にブロードウェイミュージカル『ヘア』でデビューしたキートンは、1970年代からウディ・アレン監督の作品に出演し、スターの座に上り詰めた。
彼は1977年4月、アレンが主演と監督を兼ねたロマンティックコメディ『アニーホール』でアレンの風変わりな恋人役を熱演し、大衆の愛を受け、翌年にオスカー賞(アカデミー主演女優賞)を受賞した。

映画『ゴッドファーザー』ではマイケル・コルレオーネの妻として、マイケルが冷血漢に変わっていく過程を見守るケイ・アダムス役で大きな注目を集めた。
その後『レッド』(1981)、『マーヴィンの部屋』(1996)、『愛する時に捨てなければならない大切なものたち』(2003)などで何度もオスカー候補に挙がったが、受賞には至らなかった。
特に韓国映画ファンには2020年のアカデミー授賞式で『パラサイト』のポン・ジュノ監督とハン・ジンウォン脚本家に脚本賞トロフィーを手渡した女優として記憶に残っている。
中性的なファッションセンス、首全体を包むタートルネックセーター、シグネチャーハットなど独特のスタイルは彼女のトレードマークとなっている。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]