
麻薬使用の疑いで捜査を受けていた俳優故イ・ソンギュンに関連する捜査情報を漏洩した警察官が一部の疑いを否定した。
10日、仁川地裁刑事11部のキム・セッピョル裁判官の審理で行われた初公判で、公務上の秘密漏洩などの疑いで起訴された30代のA元警部の弁護士は「公務上の秘密漏洩の疑いは最近の判例に照らしても厳密に見れば争いの余地がある」と主張した。
ただし、個人情報保護法違反の疑いと公訴事実の事実関係は認めると述べた。
キム裁判官は被告が「公務上の秘密漏洩」と「個人情報保護法違反」という2つの疑いに該当するとし、「個人情報保護法の法定刑がより高いのに法理的に争う部分にどのような実益があるのか疑問だ」と指摘した。
また、パージを撮影したため公務上の秘密ではないという主張に対して「パージを撮影したとしても秘密文書である事実は変わらず、噂を事実として確認させたことも(疑いがないという主張とは)異なる部分だ」と説明した。
これに対しA元警部の弁護士は「次回の期日をいただければ(疑いの認否について)再度お話しする」と立場を一部変更した。
A元警部は2023年10月、イ氏の麻薬疑惑事件の捜査進行状況を含む資料(捜査進行報告書)を写真で撮影し、B氏などの記者2名に漏洩した疑いを持たれている。
該当資料には事件関連の対象者の名前や前科などの人的事項が含まれており、ある芸能メディアを通じて関連内容が報道された。
その後、A元警部は解雇処分を受け、不服として仁川警察庁長を相手に解雇処分取消訴訟を提起したが、1審で敗訴した。
故イ・ソンギュンは2023年10月14日に刑事事件として登録され、2ヶ月間に3回にわたり警察の召喚調査を受け、3回目の調査から4日後の同年12月26日にソウル鍾路区の和龍公園近くで亡くなっているのが発見された。
[キム・ミジ スタートゥデイ記者]