
兵役逃れの疑惑で韓国入国が禁止されている歌手ユ・スンジュン(48、アメリカ名スティーブ・ユ)が、自身を取り巻く「恩赦」論争についての立場を直接明らかにした。
ユ・スンジュンは13日、インスタグラムに恩赦に関する記事をキャプチャして投稿し、「私は恩赦を望んだこともなく、声明を誰が提出したのかも知らない」と述べた。彼は「ファンクラブも自分たちの立場ではないと言っている」とし、「私が誰なのかも知らない人が提出した声明文のせいで不快な思いをしている」と語った。
ユ・スンジュンは「韓国でお金を稼ぐつもりは全くない。誰かが札束を持って待っていると信じているようだが、恩恵を受ける意図もなく、望んでもいない」と強調し、「名誉回復のために入国を望んだだけだ」と述べた。そして「法律は誰にでも平等でなければならず、均衡が崩れてはいけない」とも付け加えた。
先日9日、オンラインコミュニティ「ディシインサイドユ・スンジュンギャラリー」では、政治家の恩赦に言及し「ユ・スンジュンにも同様の適用が必要だ」という投稿が上がり、論争を引き起こした。しかしユ・スンジュンはこれとは無関係だと線を引いた。
ユ・スンジュンは2002年、公益勤務要員の召集を前にアメリカ市民権を取得し、兵役逃れの論争に巻き込まれた。その後、出入国管理法第11条に基づき入国禁止措置を受け、義父の葬儀で一時入国した2003年を除けば20年以上韓国の地を踏んでいない。
兵役義務が解除された2015年にF-4ビザを申請したが拒否され、訴訟を提起して最高裁で一部勝訴した。しかし、LA総領事館が再度ビザを拒否したため、2020年に二度目の訴訟を起こし、昨年最高裁の確定判決でビザ拒否処分が取り消された。それにもかかわらず、昨年6月にビザが再び拒否されたため、現在三度目の訴訟を進行中である。