
麻薬類の常習使用の疑いで裁判にかけられた俳優ユ・アインが、懲役刑の執行猶予を宣告され、刑務所生活を免れた。
3日午前、最高裁判所第1部(主審マ・ヨンジュ大法院判事)は、麻薬類管理に関する法律違反(向精神薬)、大麻喫煙及び教唆などの疑いで起訴されたユ・アインの上告審判決を開き、「検察の上告をすべて棄却する」とし、懲役1年、執行猶予2年の刑を確定した。
ユ・アインは2020年9月から2022年3月まで、ソウルの病院で美容施術の睡眠麻酔を口実に181回にわたり、医療用プロポフォールなどを常習的に使用した疑いで裁判にかけられた。
2021年5月から2023年8月まで、他人名義で2種類の睡眠薬を1100錠以上不法に処方されて購入した疑いと、昨年1月にチョイ氏らと共にアメリカで大麻を喫煙し、他者に喫煙を教唆した疑いもある。

1審は昨年9月、ユ・アインに懲役1年と罰金200万ウォンを宣告し、法廷で拘束した。裁判所はユ・アインの大麻喫煙、医療用麻薬類の常習使用の疑い、他人名義での常習購入などは有罪と認めたが、大麻喫煙教唆の疑いと証拠隠滅の疑いは無罪と判断した。ユ・アインと検察はともに1審判決に不服を申し立てた。
2審は1審と有罪無罪の判断は同じだったが、今年2月に懲役1年に執行猶予2年、罰金200万ウォンに減刑した。「刑が重い」というユ・アイン側の意見が受け入れられ、彼はソウル拘置所に収監されてから5ヶ月で釈放された。
2審裁判所は「麻薬類犯罪は発覚が容易ではなく、社会全体に及ぼす害が大きい」とし、「合計181回にわたり麻薬類を常習的に使用した点などを考慮すると、それに相応する厳しい処罰が必要であり、法令によって厳格に管理される薬物を法の隙間を利用して使用したことは罪質が良くない」と判示した。
続けて「ユ・アインが睡眠障害、うつ病を抱えており、適切に眠れない苦痛から犯行に及んだ点、相当部分依存性を示したと見られ、再犯しないことを誓った点、5ヶ月間収監され反省する時間を十分に持った点、同種の犯罪で処罰を受けたことがない点など、いくつかの条件を総合すると、原審の刑が重すぎて不当であると認められる」と減刑理由を説明した。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]