女優パク・ヘナ(42)がエルファバとして戻ってきた。今回は舞台ではなく、スクリーンだ。
ミュージカル映画『ウィキッド』は、自分の真の力をまだ発見していないエルファバ(シンシア・エリボ)と、自分の真の本性を発見していないグリンダ(アリアナ・グランデ)、全く異なる二人のキャラクターが友情を築きながら直面する予期しない危機と冒険を描いている。
パク・ヘナは冒険を通じて自分を見つけていくエルファバの声の吹き替えを担当した。ミュージカル『ウィキッド』の韓国初演と再演でエルファバを演じ、「エルパク」「パクババ」という愛称を得ており、国内最多のエルファバ公演を行った記録を持っている。
先日9日、ソウル・鍾路区三清洞で会ったパク・ヘナは「『ウィキッド』という作品を初演し再演し、良い作品だと思っていて、こうした作品を表現できたことに感謝の気持ちがあった。妊娠後、舞台に再び立てるか考えていた時に吹き替えに参加できて感謝している。妊娠の最終月で息が切れていたが、『ウィキッド』の吹き替えの提案が来て驚いた。吹き替えサンプルを録音して送らなければならないと言われたが、力が必要な歌なので大丈夫かなと思った。自分が声を出せるのかと思ったが、声が出て不思議だった」と冗談を言った。
続けて「吹き替えは幸せだった。息遣い一つ一つが俳優にとって重要なのだが、その部分をうまく表現できたのは吹き替えに参加したスタッフのおかげだ。また、エルファバをうまく表現してくれたシンシア・エリボのおかげで吹き替え環境が整った。私もこれをうまく残したいと思っており、スタッフも『ウィキッド』を好きな人たちなので愛情を持って作業した。ユニバーサル・ピクチャーズの方でもとても良いと言ってくれた」と満足感を示した。
緑の魔女のメイクをして舞台上でエルファバとして存在感を示していたパク・ヘナは、映画『ウィキッド』でエルファバを演じた俳優シンシア・エリボの吹き替えを担当した。
再びエルファバになったパク・ヘナは「舞台という場所は俳優がキャラクターをアレンジできる場所であり、私として表現したものもあるだろう。吹き替えは映像の観客に伝わるもので、演じた俳優と異質感があってはいけない。俳優は身体が楽器だ。私とシンシア・エリボの楽器は異なるが、映画の中でシンシア・エリボが何を感じ、表現しようとしたのかをうまく表現しようとした」と説明した。
また彼は「シンシア・エリボは舞台俳優が映画でも高く評価されているので素晴らしいと思い、好奇心と疑問があった。エリボのエルファバは内面的な強さが感じられた。それをうまく伝えたくて、彼の演技を見ながらもっと頑張りたいと思い、一生懸命録音に参加した。私がエルファバを吹き替えられることができて運が良いと思った」と告白した。
続けて「私も『ウィキッド』を見ながら涙が出た。時間がこんなに早いのかと思ったり、こんなに時間が経って積み重なったものが自分の中に見える」と言い、「映画を見て振付監督が狂っているのかと思った。動作一つ一つが『ウィキッド』らしかった。監督もドラマをうまく表現していて、俳優たちもとても上手でとても良かった。またエルファバの目の輝きや表情をクローズアップして、もう少し詳細な性格描写が含まれていて良かった」と『ウィキッド』への愛情を示した。
パク・ヘナは2006年にミュージカル『ミスター・マウス』でデビュー後、『ウィキッド』『ドリームガールズ』『デスノート』などのミュージカルはもちろん、映画『アナと雪の女王』シリーズのエルサ役の歌唱などを担当し、確かな実力を示した。ドラマ『優雅な家』『マウス』『私たちのブルース』『強い女カン・ナムスン』などでも活躍した。ミュージカル俳優キム・チャンホと2015年に結婚し、6月に娘を授かった。
彼は「娘が生まれて100日が過ぎたので、これから何をすべきか考えるようになった」と言い、「夫はOSTの作業に多く参加した。私は良いミュージカル作品をたくさんやったが、舞台は記録に残らないので残念だと思った。『ウィキッド』は吹き替えとして記録されているので、子供にもお母さんが参加した作品だと言えることが嬉しく、誇りに思う。子供が幸運の塊だ」と微笑んだ。
続けて「『ウィキッド』の吹き替えを担当し、過去の自分を振り返ることになる。『ウィキッド』は私が辛い時に救援投手のように機会を与え、扉を開いてくれる感じだ。その日の匂いや感覚が今でも自然に思い出される。私が得た機会に感謝の気持ちがあり、しっかり生きなければと思う。若い時は前だけを見てきたが、年を取るにつれて自分に来る機会に感謝の気持ちが大きい」と打ち明けた。
引き続き「『初心を忘れないようにしよう』という言葉を思い出す。振り返ってみると、今の私がいるのは、できない歌を掴んで、それをできるようにするほど歌い続けた私がいる。その初心を忘れないようにしなければと思う。過去に足を怪我して立てない母親役を演じたことがあるが、一ヶ月間松葉杖をついて大学路を歩いた。その方法はお勧めしないが、その時の舞台に対する真摯さを忘れないようにしなければならない」と決意を表明した。
「『ウィキッド』が愛される理由ですか? 私が初演をして台本を見ながらドラマが良いと思ったからです。互いに異なる二人の友情、共存、相手を認めること、マスコミの危険性、真実と嘘など、知っている分だけ見える哲学書のような、玉ねぎのようなドラマだと思います。だから21年が経っても多くの人が共感し、好きだと思います。2作目まで1年待たなければならないそうです。個人的には2幕の歌が好きなので、来年公開される『ウィキッド』2作目がどうなるのか本当に楽しみです。」
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]