俳優パク・シフのスクリーン復帰作として期待を集める映画『神の楽団』が、来る12月の公開を確定し、北朝鮮式美学をパロディにした衝撃的なビジュアルのロウンチポスター2種を公開した。
『神の楽団』は、北朝鮮で外貨を稼ぐために偽の賛美団が創設されるという物語を描いた作品である。『北朝鮮を題材にした初の音楽映画』という新鮮な設定と、極寒のモンゴルとハンガリーを行き来する大規模ロケーション撮影で完成した圧倒的なビジュアルで早くから話題を集めていた。
今回公開されたロウンチポスターは、まるで北朝鮮の宣伝ポスターをそのまま移してきたかのような独特なビジュアルで視線を引きつける。雄大な雪山を背景に、軍服姿の俳優パク・シフと楽団員たちがそれぞれマイクやトランペット、チェロを演奏する姿は、彼らが結成した『神の楽団』の正体と目的に対する好奇心を刺激する。
特に『革命的旋律の饗宴に耳を傾けよ!』という文句と共に、公開日時と公演場所を『主体114(2025)年12月』と『南朝鮮映画館』と表記した点が目を引く。北朝鮮式の言い回しで南韓の観客に『招待状』を送るというこの設定は、異なる言語と馴染みのある現実の衝突がもたらす新鮮な楽しさを加える。さらに『貴重な同志を意義深い公演に丁寧にお招きいたします』という丁寧な招待文は、まるで北朝鮮の楽団が南韓の観客、すなわち『貴重な同志』を招待するかのような錯覚を引き起こし、映画の予測不可能なストーリーへの期待感を最高に引き上げる。
主人公『キョスン』役を務め、10年ぶりにスクリーンに戻る俳優パク・シフは、冷徹な北朝鮮の保衛部所属の将校が偽の楽団を率いながら経験する内面的な変化を繊細に描き出す予定である。彼と対立するもう一人の主人公として、グループ2AM出身の俳優チョン・ジヌンが参加し、テ・ハンホ、チャン・ジゴン、ユン・ジェムン、ムン・ギョンミン、ハン・ジョンワンなど、堅実な演技力を持つ助演陣が加わり、完璧なシナジーを予告している。演出は映画『パパは娘』で愉快な笑いと温かい感動を提供したキム・ヒョンヒョプ監督が担当した。
『南朝鮮映画館招待』という前代未聞のコンセプトで観客を誘惑する映画『神の楽団』は、愉快な笑いと重厚な感動、そして風刺の響きを持って、来る12月に全国の劇場で観客と出会う予定である。
[キム・ビンナ MKスポーツ記者]