黙ってドアを開けた。見知らぬときめきと慣れ親しんだ別れが交差する空間だった。微笑みは淡々としていたが、目には長い間の曲がりが滲んでいた。イ・サンミンの新婚家だった。
イ・サンミンは13日に放送されたSBS「ミウンウリセッキ」を通じて新婚家を初公開した。この日の放送で彼は人生7回目の引っ越しをし、新たな始まりを告げた。
初めて公開された新婚家は、始まりから視線を引きつけた。清潔なホワイトインテリア、目の前に広がる南山タワーの景色、そして開放的なリビングの風景まで、画面越しにもときめきが伝わってきた。イ・サンミンは「多くの出来事があった前の家を離れ、新しい空間でまた別の物語を綴る」と伝えた。

続くシーンでは新婚のときめきがそのまま映し出された。ピンク色のソファに座り微笑むイ・サンミン、ターコイズ色の大きなベッドを紹介し「私と妻、そして子供のための空間」と真心のこもった願いを伝えた。目は温かく、声は慎重だった。
しかし、笑いも欠かせなかった。イム・ウォンヒとキム・ジュンホが新婚ベッドに先に上がり、いたずらっぽいポーズをとってイ・サンミンを困惑させた。驚愕したオ・ナラの表情と現場の爆笑が雰囲気を一層和らげた。

ハイライトは秘密の部屋だった。静かにドアを開けて入った部屋の中には、すでに赤ちゃんのベッドとモビール、おもちゃが準備されていた。イ・サンミンは「1回目の体外受精は失敗したが、最後までやってみようという気持ちで準備した」と笑顔を見せた。その言葉には期待と決意が同時に込められていた。
傷が通り過ぎた場所は軽くはなかった。悲しみも喜びも過ぎ去った痕跡の上で、イ・サンミンは再び始めた。言わなくても感じられる希望がその空間に留まっていた。

一方、この日の放送ではイ・サンミンの新婚家を訪れたイム・ウォンヒとキム・ジュンホの愉快な瞬間も収められた。済州島のトルハルバンを贈り「赤ちゃんが早くできて幸運が訪れることを願っている」と伝え、イ・サンミンは現在は賃貸に住んでいるが、将来的には自宅計画も明かし未来を描いていた。
[キム・スンヘ MKスポーツ記者]