
tvNドラマ「暴君のシェフ」が歴史歪曲論争に巻き込まれる中、原作者のパク・クッジェ作家が反論に出た。
パク作家は19日、自身のソーシャルネットワーキングサービス(SNS)に最近浮上したドラマの一部シーンが歴史歪曲論争に巻き込まれたことについての立場を明らかにした。
以前、「暴君のシェフ」で連興君役を演じた俳優イ・チェミンは明の使者と並んで座り、彼に頭を下げて挨拶した。これについて一部の視聴者は「『世宗実録』によれば、王は王座に座り、使者は東の下に位置しなければならなかった」とし、歴史的事実と異なると反発した。
しかし、パク作家は1474年に執筆された朝鮮の公式礼法書「国朝五礼儀」を根拠に挙げ、「文献の賓礼編には『朝廷の使者を宴会する法』が出てくるが、使者の座は東の壁に位置し、王座は西の壁に位置する。王と使者が同じ高さで向かい合って座る座席配置」と述べた。
また、連興君が使者に頭を下げて挨拶するシーンについては、「記録をさらに調べると、王が使者に先に揖(いんさ)し、使者が答揖(とういん)することになっている。理由は簡単だ。明の使者は皇帝の代理人であるため、朝鮮王より儀礼上の序列が高いからだ」とした。
続けて「これは国力や主権とは何の関係もない。当時の外交的慣例や国際行事で通用するプロトコルのようなものだと考えればいい。『国朝五礼儀』は作中の時期からわずか30年前に編纂された国家の公式礼法書だ。当時は書かれた通りに行われた可能性が高い。だから使者宴の描写は公式文書に基づいてしっかりと考証したものだ」と強調した。
一方、同名のウェブ小説を原作としたドラマ「暴君のシェフ」は過去にタイムスリップしたシェフと暴君の出会いを中心にしたファンタジーロマンティックコメディだ。先日放送された第8回は15.4%(ニールセンコリア、全国基準)の視聴率を記録するなど、熱い人気を得ている。
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]