
グローバルな記録を塗り替えているグループ、ストレイキッズはまだ見せていない音楽に対する渇望を抱いていた。 「私たちだけで夢中になりながら(音楽)をやっていきたい。」(ヒョンジン)
22日、ソウル・永登浦区・汝矣島に位置するコンラッドホテルでは、ストレイキッズの4枚目の正規アルバム「カルマ(KARMA)」の発売記念記者会見が行われた。現場はストレイキッズを見るための取材陣でいっぱいだった。進行は放送人のシン・アヨンが担当した。
フォトタイムを終えたストレイキッズは、新曲「セレモニー」のミュージックビデオを初公開した。パワフルなメロディラインで注目を集めた映像は、最後にプロゲーマーのフェイカーが登場し、重みを加えた。彼は歌が持つ「揺るがない中心」を表現したかのようなカリスマ的な表情で目を引いた。
2023年「ファイブスター(5-STAR)」以来、2年ぶりに披露される正規アルバム「カルマ」は、一言で言えば「アベンジャーズ」だ。タイトル曲「セレモニー(CEREMONY)」はもちろん、「ピチョリ」、「イン・マイ・ヘッド(In My Head)」、「フェニックス(Phoenix)」、「反転(Half Time)」など収録曲の大半がタイトル曲候補だったほどだ。グループ内プロデュースチームのスリラチャのバンチャン、チャンビン、ハンが今回も全11曲の制作に直接参加し、ストレイキッズ独自の音楽世界を展開している。
最も「ストレイキッズ」らしい曲としてメンバーが大切にしている「ピチョリ」、ホテルの部屋で楽しく簡単に生まれた「クリード(CREED)」、初めてのガイドを書いた後、なんと5年ぶりに取り出す「メス(MESS)」、ロックフェスティバルとよく合う「イン・マイ・ヘッド」、タイトル通り反転が多い「反転」、ステイと遊びながら歌いたい「フェニックス」、タイトルから妙に引き寄せられる「ゴースト」、明るく爽やかなファンソング「0801」まで、それぞれのストーリーを持った多様なジャンルの曲がベールを脱ぐ。

バンチャンは「今回のアルバムは本当に一生懸命準備してきた。すごく手間をかけたアルバムなので、ファンへのプレゼントになると思う。後悔なく準備してきたこと自体が嬉しい」とカムバックの感想を伝えた。
無数の外部の視線と内面的な葛藤の中でも揺るがずに進み、自らの道を切り開いてきた彼らの堅固な哲学と成長の物語が今回のアルバムに多様なジャンルの曲で詰まっている。
「セレモニー」は現時点でストレイキッズに最も似合う新しい衣装だ。世界34地域54回公演「自身最大規模」のワールドツアー「ドミネート」を通じて様々な初、最高記録を打ち立てたストレイキッズが故郷ソウルに金の還郷を果たし歌う盛大な祝賀の歌だ。強烈なトラップEDMとバイレ・ファンク(Baile Funk)リズムが融合した曲で、忍耐と努力の末に成し遂げた成功、その過程で直面した数多くの逆境を克服してきた旅を祝うメッセージが込められている。
公演以外にも、アメリカのビルボード「ビルボード200」チャート史上初の6作品連続1位進入という強力なグローバル影響力を発揮してきた。バンチャンは「私たちがやりたい音楽、パフォーマンスを広く知らせることが今回のアルバムの最も大きな目標だ」とし、「良い成果があればとても嬉しい。私たちの音楽性、また別の色を知ってもらいたい」と願った。
続けて「毎アルバムごとに多くの時間と努力を注いでいる。メンバーそれぞれが担当するポジションを完璧にこなそうとする姿に毎瞬感動しながら作業している」と付け加えた。

ストレイキッズは7月18日~19日(現地時間)にイギリス・ロンドンのトッテナム・ホットスパースタジアムでワールドツアー「ドミネート」の一環として2回にわたり単独公演を開催した。2019年の海外ショーケースツアー当時、約5000人のロンドンファンと出会ったストレイキッズは、今回の公演を通じて数万人の観客と出会う成長の物語を描いた。
これに関連してチャンビンは「普段からサッカーが本当に好きなので、より意味深かった。トッテナムのスタジアムに行ったとき、不思議な気持ちで写真をたくさん撮り、ユニフォームも買った」とし、「忘れられない栄光の瞬間だった。メンバーと夢を叶えられて幸せだった」と語った。
そしてデビュー8年目に対する感想としては「デビュー初期を思い出すと、私たちがやっている音楽が合っているのか、何をすべきか悩むことも多かった」とし、「メンバー同士が信じ合い、ファンを見つめながら自信を持って続けてきたと思う」と振り返った。
ヒョンジンも「最初は小枝に過ぎなかったが、今はチームが深い根を持つ木になったと思う。これからもお互いに素晴らしい存在になりながら健康で長く一緒にいたい」と愛情を表現した。
メンバーは今回のアルバムについて再度自信があると強調し、「クオリティが本当に良い。これを磨いて作った。ファンともっと楽しみながらセレモニーを楽しんで活動したい。本当に自信がある」と叫んだ。

ストレイキッズは前日、ソウル・松坡区・蚕室室内体育館で開催された「2025 Kワールドドリームアワード」で大賞「Kワールドドリームベストアーティスト賞」のトロフィーを持ち上げた。大賞とともに「Kワールドドリームグループ人気賞」、「Kワールドドリーム本賞」、「Kワールドクラス賞」まで4冠を獲得し、カムバックの予熱を成功裏に終えた。
数々のKポップ初と最高記録を打ち立てた歴代級のワールドツアーを終えたストレイキッズが、全世界の音楽ファンの歓声を呼び起こす盛大なカムバックセレモニーを展開することに注目が集まっている。
最後にストレイキッズは「メンバー全員がステージ、そして音楽に夢中になっている。またチームに夢中になっている。ステージを見ていると狂った奴らのようだ。狂った人たちのようで、何をすれば上手くできるのか分かっているので、これからも期待してほしい」と決意を固めた。
今回の新譜はこの日午後6時に各種音源サイトを通じて公開される。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]