
「『K-POP デーモン ハンターズ』、物理的な限界がないという点にワクワクしました。制作陣の素晴らしい夢と意志に圧倒されました。感動しました。」
ダンサーのリジョン(26、本名イ・イジョン)にとって、ダンスは自分の楽しみを実現する手段であり、挑戦の媒介だった。そしてこれは彼女を国内を越えて海外へと無限に導いている。Netflixアニメーション『ケデホン デーモン ハンターズ』(以下『ケデホン』)を通じてだ。
最近幕を閉じたMnetダンスサバイバルプログラム『ワールド オブ ストリート ウーマン ファイター』(以下『スウォルパ』)のインタビューを理由に対面したリジョンの目は燃え上がっていた。彼が所属する韓国チーム『範疇』(BUMSUP)はセミファイナルで脱落したが、これはむしろ成長の原動力になったという。
何よりリジョンの歩みに期待が高まるのは、『範疇』と同時期に大ヒットしたNetflixオリジナルアニメーション『ケデホン』のためだ。
彼は劇中のハントリックス「ハウ イッツ ダン(How It’s Done)」やボーイグループサジャボーイズ「ソーダ ポップ(Soda Pop)」などの振り付け制作に参加した。K-POPが主な武器として使われたこの作品で、ダンスのコミュニケーションできる部分について常に考え、既存のダンスシーンを超えてOTTにも足を踏み入れ、自らの能力を発揮したいという夢を込めた。
作品はK-POPアイドルを本格的に扱った海外初のアニメーションで、K-POPガールグループハントリックスがライバルボーイグループのサジャボーイズと競い合い、声で世界を守ろうとする旅を描いている。
「3年前に草案作業を始めた」と彼は言い、「制作陣との初ミーティングを持ったとき、企画内容を聞いて心臓が高鳴った。『スウォルパ』とはまた別の次元でダンスを披露できる機会だと思った。アニメーションという異なる分野で以前とは違う創作ができるという考えにワクワクした」と語った。
特に制作陣の圧倒的な姿勢に感動したという。「こんなに作品に対する夢が大きいのかと思いました。できないことはないと感じ、意志に満ちた目に圧倒され、感動しました。」

毎瞬挑戦することを楽しみ、またそれを通じて自分の成長を描くリジョンは、今回の作品を通じてキャリアに新たな軌跡を刻むことができた。決定的にアニメーションキャラクター創作欲求を引き上げたのは、自由なダンスの範囲だった。「物理的な限界がないので、やりたいことをすべて試してみた感じです。以前は試さなかったさまざまなモーションを試すことができ、その過程は大きな挑戦であり拡張になりました。」
『ケデホン』はNetflix史上最も視聴されたアニメーション1位を記録するほどグローバルヒット中だ。その中でもOSTハントリックスが歌った「ゴールデン」は、アメリカビルボードメインシングルチャート「ホット100」で2位を獲得し人気を証明している。
「これほどヒットするとは思わなかった」と彼は言い、「考えてみると制作陣の熱意が最初からすごかったようです。優れた感覚とそれを実行できる能力など、モチベーションになる人たちでした。芸術分野では真心が通じると思います。どれだけ心を込めて作ったかがすべて伝わった」と自己評価した。
『ケデホン』関連の動画は現在YouTubeの視聴数上位を記録するほど関心を集めている。もちろんリジョンが参加したハントリックス、サジャボーイズのパフォーマンス動画も含まれている。「信じられないことだと思います。数年前まではダンス動画は1万ビューも出なかったし、大きな関心の対象ではなかったのに、今では私の振り付けを何百万人が見てくれるのが奇跡のようです」と笑った。

このようにリジョンはダンスによって分野を問わずさまざまな作業を望んでいる。彼は「すべての瞬間は私にとって負担よりも健康的な欲望として近づいてきます。仕事でも同様です。ダンサーとして放送、広告を含め、私自身のアイデンティティを持ってできることは何かを常に考えています」と述べた。
それがまさに自信の源だ。「失敗しても恥ずかしくありません。打撃がない人です。どんな批判があっても自信を持って叫ぶ自分を高く評価します。口だけが達者な私を高く評価するのです。(笑)」
リジョンが成長するにつれてK-POP振り付けシーンも共に発展し成長していると言える。多彩な振り付けが生まれる中、一部では振り付けの著作権について議論が始まった。TWICE、ジェニ、チョンハ、ITZY、ソンミ、テヨン、NCTドリーム、エスパなど数多くの振り付けを手掛けてきたリジョンも例外ではなかった。
振り付け著作権の話に慎重に口を開いたリジョンは「必要性の有無よりも、どのような方法でも創作者の権利があればいいと思います。個人的にはすでに享受していると思います」と笑った。
さらに「金銭的な問題ではなく、もっと多くの振り付け創作者に対する認識の変化が必要だと思います」と信念を付け加えた。
K-POP振り付けを牽引する重要な人物として再び登場したリジョンは『ケデホン』を通じて成長DNAを発展させたようだ。