go to news

detail

ハイブ、インド法人設立…バン・シヒョク集結に乗り出す

Seunghun Ji
入力 : 
2025-06-30 09:47:48
人口14億の巨大市場インドにK-POPの方法論を輸出する目的

ハイブのロゴ。写真|ハイブ
ハイブのロゴ。写真|ハイブ

ハイブが今年下半期にインド法人を設立する。ハイブは「9月から10月頃の設立を目指して現地市場調査と法人設立の実務を進めている」と明らかにした。

ハイブのインド法人設立は、人口14億の巨大市場にK-POPの方法論を輸出しようというバン・シヒョク会長の意志が働いている。実際、バン会長は「マルチホーム、マルチジャンル」戦略を直接担当している。「マルチホーム、マルチジャンル」とは、現地文化と特性を反映し、現地音楽市場での主導的事業者の地位を確保しようという戦略である。普段から強調している「K-POPのビジネスモデルを他の音楽ジャンルに輸出し適用しなければ生き残れない」という危機感を解消する戦略をグローバル市場で実現する方法である。

「マルチホーム、マルチジャンル」戦略は、インド市場に先立って先に進出した主流音楽市場で成果を上げている。最も顕著な成果を見せているのはアメリカである。ハイブアメリカが披露したガールグループ「キャッツアイ」は、デビューから1年も経たないうちに「夢のチャート」と呼ばれるビルボード「ホット100」に名前を載せた。キャッツアイは、バン会長が音楽、振り付けからビジュアルクリエイティブまで全過程を直接担当するグループである。最初のEP「SIS(Soft Is Strong)」のダブルタイトル曲「タッチ(Touch)」はビルボード「バブリングアンダーホット100」に22位でランクインし、イギリスのNMEマガジンの「今年のベストソング50」にも含まれた。昨年4月に公開したデジタルシングル「グナリー(Gnarly)」は、世界の二大チャートと呼ばれるアメリカビルボード「ホット100」とイギリスオフィシャルシングル「トップ100」にも入った。

バン・シヒョク。写真|スタートゥデイDB
バン・シヒョク。写真|スタートゥデイDB

南米拠点確保のため2023年下半期に設立したハイブラテンアメリカでも事業が本軌道に乗り始めている。南米ではハイブが二つの大規模アーティスト発掘プロジェクトを進行中である。メキシコ最大の放送局テレムンドと共に放送中のバンド選抜オーディション「パセ・ア・ラ・ファマ(Pase a la Fama)」は現地で大人気を博している。現地の視聴者は音楽に対する情熱一つで各地から上京し、スターの道に挑戦するヒューマンストーリーに大きく反応している。

これとは別に、ラテンボーイグループのメンバーを選抜するためのオーディションも準備中である。二つのオーディションは参加者がメンターシップを含むトレーニング過程を経るもので、アーティストの才能を最大化するK-POPの方法論をラテン音楽ジャンルに初めて接続する試みである。2024年基準で年22.5%の成長率を示し、南米だけでなくアメリカでも急成長中のラテンミュージック市場をハイブのノウハウで攻略するためである。ハイブはラテンでも迅速な定着と現地市場攻略のためにエグザイルミュージックを買収した。バン会長の個人的なネットワークを基に特に力を入れ、堅実な現地陣容を整えた。

ハイブジャパンでも成功事例が出ている。ボーイグループ「&TEAM」は、3枚目のシングル「ゴー・イン・ブラインド(Go in Blind)」で累積出荷量80万枚(2025年4月基準)を突破し、日本レコード協会から「トリプルプラチナ」(75万枚以上)認証を受けた。このアルバムはオリコン「週間シングルランキング」と「週間合算シングルランキング」で1位(5月5日付)を獲得した。オリコンは当時「『週間合算シングルランキング』で&TEAMが獲得した43万1000ポイントは今年男性アーティストの中で最も高い数値」と明らかにした。&TEAMは2022年12月に発表したデビューアルバムから現在まで発表したすべてのアルバム(デジタルシングルを除く)で日本レコード協会の認証を受けている。

ハイブジャパン傘下のYXレーベルズが&TEAMに続いて2番目に披露したボーイグループ「アオエン(aoen)」も今月デビューと同時に日本オリコンチャート1位を獲得した。アオエンは昨年2月から4月にかけて日本テレビで放送されたオーディション番組「応援-HIGH ~夢のSTART LINE~」を通じて誕生した。「ハイブ式マルチホーム戦略の日本内成果」と言える。

ハイブ側は「K-POPがポップの一ジャンルとして音楽を意味するにとどまらず、大衆の嗜好を正確に把握し、そこからスーパーファンに基づいてスーパーペイを生み出す方法論そのものでなければならないというのがバン会長の普段の持論」とし、「世界主要音楽市場で拠点を確保し、このような方法論を適用していく戦略が成果を生み出しており、現在の傾向が続けばグローバルビッグ3企業が支配している世界音楽市場の様相が大きく変わるだろう」と展望した。

[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]

to top