
Kポップを、いや、世界中の音楽シーンをひっくり返すグループが帰ってくる。まさに防弾少年団だ。
6月、防弾少年団のメンバーたちが次々と除隊の道に入る。10日にはメンバーのVとRMが、11日にはジミンとジョングクが軍人となり、社会服務中のシュガが21日に召集解除され、完全体復帰に終止符を打つ。
長男のジンとJ-Hopeはすでに昨年、軍人となった。2022年12月にジンを皮切りに軍の空白期(軍隊+空白期)に突入した防弾少年団は、約2年6ヶ月の間、チームの空白を持ったが、実際の体感はそうではなかった。グループとしての曲は出ていなかったが、メンバーそれぞれが事前に準備したソロ曲の発表を通じて、大衆の耳を休むことなく叩いた。
防弾少年団の音楽活動は続き、成果もレベルの高いもので、彼らの変わらぬ影響力を証明した。
◆ ソロ音楽成長の時間

まず、ボーカルラインのメンバーたちの活動が効果を上げた。ジミンは2023年4月に発表したソロ曲「ライク・クレイジー」で、アメリカのビルボードメインシングルチャート「ホット100」で1位に輝いた。チャートデビューと同時に1位を獲得した歴代66番目の記録で、記念碑的な成果を収めた。特にこれは防弾少年団に続き、韓国のソロアーティストとして初めての記録で、現地でも高い評価を受けた。
この勢いを受けて、ジョングクも2023年7月に発表したソロシングル「セブン」で、アメリカのビルボードメインチャート「ホット100」で1位を獲得した。ジミンと同様に、チャートに入ると同時に1位に直行し、意味を加えた。
これにより、防弾少年団はビートルズ、ブラック・アイド・ピーズ、デスティニーズ・チャイルド、ジェネシスなどと共に、チームだけでなく、2人以上の個別メンバーが「ホット100」の頂点に立った歴代9番目のグループとなった。
現在も防弾少年団のビルボード内での地位は有効だ。ジミンのソロ2集「ミューズ」のタイトル曲「フー」は「グローバル200」で84位を記録し、なんと45週チャートイン中だ。ジョングクの「セブン」も140位にランクインし、97週にわたってチャートに留まっている。
彼らのバトンを受け継ぐように、ジンとJ-Hopeも今年上半期に連続してソロ新曲を発表し、空白期の最小化と完全体復帰の予熱に入った。ジンの場合、ミニ2集「エコ」で「ビルボードグローバル(アメリカ除外)」、「グローバル200」でそれぞれ4位、6位を記録し、興行の流れに乗っている。
◆ メンバーがいなくても大丈夫~「ARMY」が開く祭り「BTSフェスタ」

メンバー個々の成果をさらに輝かせたのは、間違いなくファンの結束力だ。音楽の興行において一番の功労者であるファンダム「ARMY」は、オフラインでも光を放った。「BTSフェスタ」でこれを証明した。
メンバーが軍に行った時点である2023年6月13日、彼らのデビュー10周年を記念する「BTS 10周年記念フェスタ」が汝矣島で開催された。HYBEによると、汝矣島漢江公園の訪問者数は35万人、周辺地域では5万人、合計40万人のARMYがイベントに参加した。この中で外国人ARMYの数は12万人に達した。
翌年も蚕室総合運動場でフェスタを開催し、数十万人の国内外のファンを集めた。特にイベント前日に除隊したジンは、フェスタ当日に1000人以上のファンとハグ会を開き、彼らの愛に応えた。
完全体の空白期が無意味に思えるほど、メンバーの空席にもARMYは素晴らしいファンダムパワーを示した。
今年も1日から2週間、オンラインとオフラインでBTSフェスタを開催する。13日から14日には京畿道高陽のキンテンスでブースを運営し、ファンを迎える。特に13日にはJ-Hopeが高陽総合運動場でアンコール単独コンサートを開催し、デビュー日を記念する予定だ。
前にJ-Hopeは、昨年2月にソウルを皮切りに、世界15都市でデビュー後初のソロワールドツアーを開催する成果を達成した。ジンも同じ場所で今月28日から29日にかけて単独コンサートを開催し、ARMYの期待をつなぐ見込みだ。

ジンはこの他にも、昨年4月に今年最高の来韓公演とされるロックバンドコールドプレイの公演にゲストとしてサプライズ登場し、グローバルアーティストとしての面目を示した。
このように防弾少年団は軍の空白期を通じて個人的な能力の発揮に伴う音楽的成長を重ね、完全体復帰への期待感を高めた。
[ジスンフン スタートゥデイ記者]