
昨年4月、マラタンとタンフルの流行と共に韓国を賑わせた歌がある。「先輩!マラタンを買ってください / 先輩!もしかして..タンフルも一緒に..」という歌詞で始まる『マラタンフル』は、「タンタンフルフル! / タンタンタンフルルルル!」という中毒性のあるフックでSNSを席巻した。
この歌の主人公は、今年中学校に入学する歌手兼クリエイターのソイーブ(13)だ。ミュージックビデオ撮影時には小学生だったソイーブは、先輩に対する可愛らしいフラッティングを歌った『マラタンフル』で、明るい声とウィットに富んだ表情演技でMZ世代を魅了した。
最近、ソウル中区のメディアセンターでスタートゥデイと会ったソイーブは、ミュージックビデオの中の姿そのままだった。自分を「(MBTI)極Eの少女」と紹介した彼女は、自分に対する関心が全く負担ではないとし、悪口を見ても「私が注目されたんだな」と思うと笑った。
ソイーブは『マラタンフル』をどう作ったのかという質問に、「YouTubeクリエイターをしていた時に、自分だけのチャレンジを作ることにした。私がマラタンとタンフルが好きで、週に5回くらい食べていたので、『自分が一番好きなものでチャレンジを作ろう』と思った。作曲家の方が歌を作ってくれて、フックに私がアイデアを加えた」と明かした。
しかし、『マラタンフル』を初めて接した時には、これほど愛されるとは思っていなかったという。彼女は「普通、アイドルの歌が人気があるじゃないですか。でも、アップしてから4日でバズって、『これが正しいのか?』と思った。TikTokを始めた時はフォロワーが1000〜2000人くらいだったのに、1日に2万人ずつ増えて52万人まで行った。本当に不思議な経験だった」と振り返った。
では、ソイーブが考える『マラタンフル』の人気の秘訣は何だろうか。彼女は「共感が一番大きいと思う。私の年齢の友達はモテない(モテないソロ)人が多いので、この歌にもっと共感したのではないかと思う。また、ダンスを真似しやすく作ったことも有名になった理由の一つではないかと思う」と語った。

『マラタンフル』でシンドロームを引き起こしたソイーブは、再びMZ世代の共感を呼び起こす歌をリリースした。先日7日に公開された『大人たちは知らない(They never know)』は、1988年に大ヒットした映画『大人たちは知らない』の同名主題歌をソイーブ独自の感性で新たに解釈した曲だ。今年中学生になるソイーブの率直な物語が込められている。
「ショートフォームを撮る時、両親が『ポーズをこうしろ、ああしろ』と言ったけど、『最近の子供たちはそうしないから』と言って喧嘩になったんです。大人たちが知らない思春期の少女の心を込めた歌なので、共感できると思いました。私が『ポロロ』を見ていた世代なので、『ポロロ』でこの歌をリメイクして知っている曲でもあります。」
新曲に参加した部分があるかという質問に、ソイーブは「サビに入るダンスは私が全部作った。20分くらいかかった」と言い、「『大人たちは知らない』という歌詞をどう表現するか悩んで、手で涙の形を作ったり、胸を叩く動作を入れた」と話した。そして「原曲は楽しい童謡だけど、ダークなバージョンにしてキングを感じさせたかった」と付け加えた。
歌のタイトルが『大人たちは知らない』であるだけに、若者たちが大人たちに本当に望んでいることは何かという質問もした。
ソイーブは「大人たちに共感が一番得られないのは、友達に『これが辛かった』と言うと共感してくれるけど、大人たちは『連れて来て』と言うことです。その共感が問題だと思います。両親が忙しくて気にかけられなかった部分で悲しいことがあると思います」と若者たちの立場を代弁した。
ソイーブの母親はモデル兼歌手のイ・パニだ。ソイーブは両親から共感を得ていると思っているのだろうか。
彼女は「両親と友達のように過ごす方ですが、『マラタン、タンフルを少しだけ食べなさい』『お小遣いを少し節約しなさい』という小言は聞きます。それでも活動に関しては応援してくれます。『悪口は気にするな』『フォト撮影の時にこんなポーズをしてみなさい』というアドバイスもくれるので尊敬しています」と微笑んだ。
前回の『マラタンフル』チャレンジにはアイブのチャン・ウォニョン、歌手のファサ、ジョン・パク、イ・チャンウォンなど多くのスターが参加し話題を呼んだ。では、ソイーブが今回の『大人たちは知らない』チャレンジを一緒にしたい人は誰だろうか。
「多くの方々と一緒にできればいいと思いますが、一番やりたいのはオ・ウンヨン博士です。『大人たちは知らない』という文を見てオ・ウンヨン博士が思い浮かびました。『金のような私の子』のような番組もやっているので、一緒にやったら大ヒットするのではないでしょうか?(笑)」
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]