歌手ナ・フナがユン・ソクヨル大統領の非常戒厳令の発令に伴う内乱事態について考えを明らかにした。
15日、スポーツワールドによると、ナ・フナは7日、テグのEXCO東館で開催された「2024 ありがとう-ラストコンサート」で非常戒厳令事態について率直な心情を表明した。
ナ・フナは非常戒厳令の発令により公演の中止を考えたことを明かし、「数日前、夜を徹して考えた。公演をするべきかどうか悩んだ。『どうしたらいいのか』と思った。朝方、戒厳が解除されるのを見て酒を一杯飲んで寝た」と語った。
続けてナ・フナは「政治の根本は何か。国民の命を守り、飢えさせないことが原理だ」とし、「これをもって国会で夜を徹して考えなければならない」と指摘した。
ナ・フナは「国会議事堂はどこだ? ヨンサンはどちら側だ? 与党、野党の代表の家はどこだ?」と問いかけ、「この負担の先に(力を)集めて歌う」と観客と共に「空(くう)」を熱唱した。この曲は「ちょっと来た人生、ちょっと留まっていく世界」、「百年も大変なのに千年を生きるかのように」、「生きていればわかるようになる意味を」などの歌詞で人生の意味を探る歌だ。
ナ・フナは12日から大田を皮切りに引退コンサートを行っている。ツアーは江陵、晋州、光州、釜山、テグなどを経て来年1月にソウルで締めくくられる。
1967年にデビューしたナ・フナは、2月に所属事務所を通じて「手を叩くときに去れ」という簡単な言葉の深い真理の意味に従おうとし、引退の意向を示した。
[ジ・スンフン スタートゥデイ記者]