
‘夏の男’と呼ばれる俳優チョ・ジョンソク(45)が帰ってきた。今回はゾンビ娘を持つ父親に変身した。
30日に公開される映画‘ゾンビ娘’は、この世に残された最後のゾンビとなった娘を守るために極秘訓練に入った娘バカの父親のコメディドラマだ。グローバル累積視聴回数5億ビューを記録した同名のネイバーウェブトゥーンを原作としている。‘人質’のフィル感性監督がメガフォンを取り、チョ・ジョンソクは‘ゾンビ娘’で猛獣飼育士からゾンビ娘訓練士になった娘バカの父親チョンファン役を務めた。
チョ・ジョンソクは24日午前、ソウルのある場所で行われたインタビューで“公開を前に試写の反応が悪くないので気分がいい。俳優たち同士で感想を探しているが、悪くないと思うのでチアアップされた。蓋を開けてみなければならないが、始まる感じは良いと思う”と話し始めた。
チョ・ジョンソクは2018年に歌手ゴミと結婚し、2020年に娘を抱いた。だからこそ今回の作品にさらに惹かれた。
彼は“私が父親になったので、この作品の父性愛が大きく響いた。私の目には吸引力があって、やってみたくて、私の意志を強くアピールした。‘これ私のものなんだけど?’と言ったというのは誤解された。しかしそれだけ心に響いてやりたかった”と‘ゾンビ娘’出演の理由を明かした。
続けて“この作品の選択も自然で、感情演技も自然に出た。どの他の作品よりももっと苦労して引き出す感じではなく、自然に感情が爆発的に出た。むしろそれをどう調整するかが鍵だった”とし“私にコメディを期待する方が多いので、コメディがもっとあればいいと思う方もいるだろう。個人的には父性愛や感動的な部分を演じるのは不自然でも難しくもない”と述べた。
また彼は“この映画を撮りながら娘に対する父性愛が大きくなったかと聞かれたら、変化はない。私はその場にいるようだ。父親だから。‘君がきれいで優しいから好き’という感じではなく、‘私は君がただ好きだ’という感じだ。父親になったからこの子を責任を持たなければならず、自然に父性愛という言葉が私に装着された。動物が子供を産んで舐めてあげるように。それが経験があってすることではないので、子供が生まれると自然に生じるようだ”と告白した。

切実な父性愛を描いたチョ・ジョンソクだが、残念ながら‘ゾンビ娘’は後で見せるつもりだという。
彼は“娘が今6歳だ。12歳観覧可なので親と一緒に行けば見られるが、まだ娘がモンスターを怖がっている時期なので、ゾンビも怖がると思う。もう少ししてから見せるつもりだ”とし“機会があれば後で私の作品は全部見せたい”と述べた。
続けて“良い父親になりたい。基準はわからないが、家庭に忠実な父親になりたい。家庭に忠実であれば、もっと一緒にいる時間も増え、思い出も作れるのではないか。それが私の願いだ。ゴミがあるYouTubeで出て‘自分がやりたいことを全部しながら生きている’と言ったので、すごく誤解を受けている”と冗談を言った後“やりたいことを全部するわけではなく、適度にやっている。個人の時間を尊重してくれることも十分満足している。しかし、全部はしない”と強調して笑いを誘った。
チョ・ジョンソクは‘ゾンビ娘’で出会ったチェ・ユリ、イ・ジョンウン、ユン・ギョンホ、チョ・ヨジョンとの呼吸も“最高”だったと満足感を示した。
劇中娘役のチェ・ユリについては“礼儀正しくて優しい。完璧に近い友達だ。現場で一番若いのに大人のようだ。作品に臨む姿勢も良く、スタッフとの関係も良く、親が誰なのか気になる”とし“私もユリのようにうまく育てなければならない。しっかり育てなければならないという思いが湧いた”と語った。
イ・ジョンウン、ユン・ギョンホ、チョ・ヨジョンについては“最高の俳優たちなので呼吸は疑う余地がなかった。仲間としてこの役と作品に最善を尽くしてくれたので、私も多くの助けを受け、いろいろな意味でこの作品を選んでくれて感謝の気持ち”とし“私たちのグループチャットのタイトルも‘ゾンビ女子高生同窓生’だ。みんな会うと‘キャー’と言いながら昼夜を問わず面白い話をする。そんな感じの呼吸だったし、最高のアンサンブルだった”と自信を見せた。
コメディの競争心もなかったとし“コメディをうまく生かすためにみんな同じ地点を見ていた。コメディは呼吸だと思う。誰が面白くしなければならないという負担もお互いに与えなかった”とし“そしてフィル感性監督がコメディをとても愛する部分なので、その呼吸を見事に演出してくれた”と明らかにした。
愛用の猫についても“動物が上手にやるというのはおかしな話だが、愛用役を務めたキム・ドンイも演技が上手だった。適材適所に表現しなければならないことを完璧に実現するので、現場で私たちより演技が上手だと言った”と軽妙に語った。

チョ・ジョンソクはユナと呼吸を合わせた映画‘EXIT’(約942万人)、‘パイロット’(約471万人)で夏の映画館で強い姿を見せた。
これに彼は“‘夏の男’という修飾語を私が作ったわけではないが、非常に感慨深い。公開時期を私が決めるわけではないのに、どうしてそうなったのか”とし“今回の作品はどうなるかわからないが、試写の反応が良かった。個人的には笑いと感動をつかんだという反応が良かった”と軽妙に語った。
チョ・ジョンソクは今年の夏、映画館でユナと競争相手として対決することになった。ユナは8月に‘悪魔が引っ越してきた’の公開を控えている。
チョ・ジョンソクは“ユナは家族のような存在だ。お互いにうまくいけばいい。ありふれたことかもしれないが、心からそう話した。ユナが兄が先に公開されるからうまく導いてくれれば、自分も押し進めてほしいと言っていた。映画館が沈滞した感じだが、私たち二人が何かをしたらいいと思った。ユナがどこかでとても意味のある瞬間だと思うと言っていたが、私も共感できた”と語った。
続けて“ユナが話したように、みんながうまくいけばいい。映画館に活気が戻ればいい。もちろん私たちの作品が一番うまくいけばいいというのは当然だ。願いがあるとすれば、私が最初にシナリオを見たときに面白いと感じた部分を多くの人と共有したい”と願った。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]