
フレッシュで愛らしい。青春の一ページを描いた『私たちの制服時代』についての言葉だ。
映画『私たちの制服時代』(監督:チャン・チンション)は、成績も、家族も、片思いも思い通りにならない名門女子高の夜間部の生徒アイが、すべてが完璧な昼間部の机の相棒ミンと親友になり、秘密の制服交換を通じて新しい世界を体験する青春成長ロマンスだ。
2021年にゴールデンハーベストアワード優秀脚本賞を受賞したことを皮切りに、2024年の第29回釜山国際映画祭、第21回香港アジア映画祭、第61回金馬賞など、数々の映画祭に公式招待された。
アイ(ジン・イェンビ)は、母の強制で台湾最高の名門である第一女子高の夜間部に入学する。しかし、昼間部の成績に及ばない夜間部であるため、偽エリートになったようで恥ずかしい。アイは学校の伝統に従い、同じ机を共有する昼間部の机の相棒ミン(ハン・チョンイェ)と手紙を交わしながら親しくなる。ミンは昼間部と夜間部の制服を交換して一緒にサボろうと提案する。
ミンとアイは一緒に時間を過ごしながら友情を深め、アイは卓球場でアルバイトをしているときに出会ったルーカー(グイ・タイ)を好きになる。アイはミンも第一高の人気者ルーカーを好きだという事実を知る。アイは二人とは異なる世界に属しているように感じ、昼間部のふりをすることになる。

1990年代を背景にした『私たちの制服時代』は、フレッシュな台湾青春映画の系譜を受け継ぐ。親友との特別な友情、完璧な人気者との初恋、家族間の微妙な関係などを描き、共感を呼び起こす。イヤフォン、手紙、ファンレター、ビデオショップ、フィルムカメラなどのアナログ小物もその時代の思い出を呼び起こす。
文化は異なっても没入するのに困難はない。私たち全員が青春のその時期を過ごしてきたからだ。まだすべてが不器用でぎこちなく、悲しみや挫折を感じることもあるが、そうやって一歩成長する青春の姿が没入感を高める。
俳優たちの熱演は『私たちの制服時代』を輝かせる。アイを演じたジン・イェンビ、ミンを演じたハン・チョンイェ、ルーカー役のグイ・タイまで、まるで自分の服を着ているかのように自然だ。美しい映像美、耳を引きつけるOSTが適切に融合した。フレッシュで愛らしい、青春の一ページが『私たちの制服日誌』に収められた。今日(11日)公開。全年齢対象。上映時間109分。