
俳優キム・ウビン(36)が今回はサタンジニとして帰ってきた。
先月3日に初公開された‘ダ・イリュージョン’は千年ぶりに目覚めたキャリア中断ランプの精霊ジニ(キム・ウビン役)が感情欠如の人間カヨン(スジ役)と出会い、3つの願いを巡って繰り広げるファンタジーロマンティックコメディだ。
ドラマ‘紳士の品格’ ‘相続者たち’ ‘ミスター・サンシャイン’ ‘鬼’、‘ザ・グローリー’などをヒットさせたキム・ウンスク作家の新作であり、ドラマ‘無理に愛して’で共演した俳優キム・ウビンとスジが9年ぶりに再会し話題を呼んだ。
ネットフリックス公式ランキング集計ツドゥムによると‘ダ・イリュージョン’は公開3日でグローバルTOP10シリーズ(非英語)部門5位を達成した。サウジアラビア、アラブ首長国連邦、ブラジル、チェコ、シンガポール、インド、香港、タイ、エジプト、モロッコなど世界46カ国のTOP 10リストに名前を連ねた。
キム・ウビンは公開感想を尋ねられ“様々な話を扱ったので多様に意見をいただいたようだ。どんな意見でも感謝しているし、それだけ作品を見てくれたということなので感謝している。たくさん見てくれて驚いた。13話を一度にオープンしたので、どんどん多く見てレビューを書いてくれた。無限に感謝している”と語った。
作品に対する好みについては“どの作品でも好みが分かれるのは当然だ。自然なこと”とし“そういった意見も感謝している。謙虚に受け入れている”と話した。
続けて“ジャンルの変化もすべて台本にあった”とし“私はキム・ウンスク作家のユーモアコードがとても面白いと思う。だから楽しく撮影した。映画‘観相’のパロディも面白かった。ギ・カヨンと一緒に星を見に行って空を見上げながらジニを押すシーンの撮影も楽しかった。作家の欠点を見つけるのが難しい。すべてが長所だ。だから長所を挙げるのが難しい。台本がとても良いので、一つ一つのシーンを撮るのがもったいないと思った”と明かした。
これまでバンパイア、エイリアン、精霊など非現実的なキャラクターを主に演じてきたキム・ウビンは“‘エイリアン’のチェ・ドンフン監督が私に人間らしくない感じがあると言っていた”とし“私もそんなキャラクターに出会った時に楽しさがある。常に新しい作品とキャラクターを待っているので感謝して演じている”と冗談を言った。
ジニの演技については“人間ではないのでどこか違わなければならなかった。だから行動や表情、話し方やリアクションが違ってほしかった。そして瞬間瞬間に忠実でありたいと思った。ジニは人間を失敗作だと思っていて、その過程でどれだけ多様な状況があっただろうか。そんなことを考えながらキャラクターを作り、ウィッグや衣装などの助けをたくさん受けた”と語った。

キム・ウビンはドラマ‘紳士の品格’ ‘相続者たち’に続き、キム・ウンスク作家と再び呼吸を合わせた。
彼は‘ダ・イリュージョン’公開後、キム・ウンスク作家から連絡を受け“ジニをうまく演じてくれてありがとうと言われた。いつも私を応援してくれる方だ。私がプロモーションの日程が多いので頑張れと言ってくれた”と話した。
続けてキム・ウンスク作家について“‘紳士の品格’の台本を見てこの方がなぜこのシーンを書いたのかすぐに分かる気がした。脳回路が似ている感じを受けた。‘紳士の品格’も演じた後、作家が君はこのシーンをなぜ書いたのか分かる気がすると言っていた。‘相続者たち’もそうで、その分お互いによく知っているので楽だった。作家が私をよく知っているので台本を楽しく演じることができ、その過程が幸せだった”と説明した。
‘ダ・イリュージョン’でジニを演じるキム・ウビンは、キム・ウンスク作家がヒット作キャラクターである‘ザ・グローリー’のムン・ドンウン、‘相続者たち’のキム・ヨンドを巧みに演じて笑いを誘った。
これにキム・ウビンは“キム・ウンスク作家だけが書けるシーンであり、愉快さがあった。その時先輩たちの衣装を探して、ムン・ドンウンのウィッグを探した。そうしたら修正稿に‘ザ・グローリー’のシーンがなかった。ムン・ドンウンがなぜ消えたのか聞いたら、君がやりたくないと思ったからだと言われた。そのセリフまで考えていたのでうまくいったら面白くやってみてと言われた。ソン・ヘギョ先輩の動作までやった。現場でも楽しかった。ヨンドを10年ぶりに会ったので嬉しくて恥ずかしかった”と照れくさく微笑んだ。
‘無理に愛して’の後再会したスジについては“‘無理に愛して’が終わって私も空白期間があり、本当に久しぶりに会った。しかしその期間が感じられなかった。性格が似ていた。聞かなくてもこの友達が何を考えているのか分かる。だから楽で、親しくなる必要がないので、すぐに作品が話せることが画面にうまく収められたようだ。とても良い俳優で驚くべき演技をしてくれた。だからカヨンとして見ることができた”と称賛を惜しまなかった。

2008年モデルとしてデビューしたキム・ウビンは2011年ドラマスペシャル‘ホワイトクリスマス’を通じて演技を始めた。その後‘紳士の品格’ ‘学校2013’ ‘相続者たち’ ‘無理に愛して’、映画‘スムル’などで活躍した。非喉頭癌の闘病後、完治判定を受けて2022年ドラマ‘私たちのブルース’で復帰し、映画‘エイリアン+人’などに出演し活発に活動中である。
“常に新しい挑戦”という彼は“作家はこの作品でいくつかの質問を込めた。最後まで見た時、この作品がどんな話をしようとしたのか感じることができる。だから皆さんに見ていただきたいという気持ちがある。このような話に参加できたことだけでも幸せだった”と‘ダ・イリュージョン’に対する愛情を表現した。
続けて“演技はすればするほど難しい。逆に何も知らずに飛び込んだ時は心が楽だった。その時は自分のセリフとシーンだけを見ていたが、今は全体を見ようとしている。それでも演技に対する気持ちは同じだ。もっと上手くなりたいし、どうやってこの作品をうまく作れるか考えている”とし“俳優としての願いがあるとすれば、良い俳優になりたい。基準が多すぎるので簡単ではないが、先輩たちからよく学んで良い俳優になりたい”と微笑んだ。
[ヤン・ソヨン スタートゥデイ記者]