go to news

detail

「K-POP デーモン ハンターズ」アン・ヒョソプ「監督から手紙をもらい、真心を信じました」[一問一答]

YANG Soyeong
入力 : 
2025-06-27 09:25:26
アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー
アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー

俳優アン・ヒョソプが「K-POP デーモン ハンターズ」の吹き替え参加の感想と裏話を伝えた。

Netflixアニメ映画「K-POP デーモン ハンターズ」が公開後、全世界93カ国のトップ10に入り、41カ国で1位を記録し話題となっている。その中心には主人公ジヌ役を務めたアン・ヒョソプがいる。

「K-POP デーモン ハンターズ」は「スパイダーマン:ニューユニバース」などの世界的ヒット作を制作したソニーピクチャーズアニメーションが制作に参加した。韓国系監督メイギー・カンと「ウィッシュ・ドラゴン」のクリス・アップルハンスが共同演出を務め、韓国文化のアイデンティティとグローバルな感覚を同時に表現したコンテンツとして注目されている。主要キャストにはルミ役のアデン・ジョー、バビー役のケン・ジョン、ギマ役のイ・ビョンホンなどのグローバルスターが名を連ね話題を呼んでいる。

アン・ヒョソプは劇中K-POPアイドルグループサジャボーイズのメンバージヌ役を務め、全セリフを英語でこなし、感情の繊細な部分まで声だけで表現する高次元の演技を見せた。ボイスアクティングをこなし、グローバルファンの心を掴んだアン・ヒョソプは今回の作品を通じて一層広がったスペクトラムを証明した。

特に共同演出を務めた韓国系監督メイギー・カンが直接手紙でキャスティングの提案を送ったというエピソードは、彼に対する制作陣の深い信頼と愛情を示す部分である。

アン・ヒョソプは所属事務所を通じて「プロジェクトに参加する前にメイギー・カン監督から手紙をいただき、その中で私に対する温かい関心と作品に対する深い愛情を感じることができました。その真心を信じて、一緒に良い結果を作りたいという気持ちが自然に生まれました」と明らかにした。

また彼は「誰にでも内なる闇はあり、時にはそれを認めて向き合う勇気が必要だというメッセージが伝わればいいと思います。そして最終的には自分自身の声を信じて、前に進む力を得る物語である点で、多くの方々に慰めと勇気を与えられればと思います」と伝えた。

アン・ヒョソプは7月23日に映画「全知的読者視点」の公開を控えており、新ドラマ「今日も完売しました」の撮影も進行中である。

ジヌ。写真|Netflix予告映像キャプチャ
ジヌ。写真|Netflix予告映像キャプチャ

以下はアン・ヒョソプの一問一答全文

Q1. 「K-POP デーモン ハンターズ」に参加することになったきっかけは何ですか? 制作陣から手紙をもらったというエピソードは本当ですか?

A: 新しいジャンル、ボイスアクティングという作業方式に対する好奇心がありました。

そして海外で大きな愛を送ってくださるファンの皆さんに何か楽しい思い出を残してあげたいという気持ちが大きかったです。作品が伝える「愛」というメッセージを音楽とK-POPを通じて伝える方法も独特に感じました。

プロジェクトに参加する前にメイギー・カン監督から手紙をいただき、その中で私に対する温かい関心と作品に対する深い愛情を感じることができました。その真心を信じて、一緒に良い結果を作りたいという気持ちが自然に生まれました。

Q2. 「K-POP デーモン ハンターズ」はどんな作品ですか?

A: 本当に多くの魅力を持った作品です。この作品はファンタジーでありながら、私たちの現実とつながっている物語です。私が好きな韓国語の中に「美しい」という言葉があるのですが、その中には「自分らしい」という意味も含まれています。この作品の中にもそれぞれが持つ独自の美しさを受け入れ、自分だけの特別さを認め、ありのままの自分を愛しようというメッセージが込められています。

Q3. 自分が演じたキャラクター「ジヌ」はどんな人物ですか?

A: ジヌは家族と一緒にいるためにギマと取引する危険な選択をし、その代償として魂を失います。それでも人間に対する愛情と温かさを持ちながら生きる温かさを持った人物だと思います。そういった点で視聴者が同情と愛を感じることができるのではないかと思います。

アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー
アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー

Q4. 録音方式が特別だと聞きました。

A: (初対面を除いて) 私が韓国にいて制作陣はアメリカにいるため、ビデオ通話で作業を進めました。録音の際にはマイクの横にカメラを置き、私の声だけでなく顔の表情や動きも一緒に撮影しました。そうして記録されたリファレンス映像はジヌというキャラクターを作る際にキャラクターの表情や感情、動きを詳細に描写するのに反映されました。実際に完成したジヌの顔とスタイルは私の姿を基にした部分があります。フード付きの衣装などもそうです。単なるボイスアクティングを超えて体と表情が共に溶け込んだ作業であり、こうしたプロセスがキャラクターに生命力を吹き込むのに重要な役割を果たしたと思います。こうしたすべてのプロセスと制作チームの努力によってジヌと私が同期化できたのだと思います。

サジャボーイズ。写真|Netflix予告映像キャプチャ
サジャボーイズ。写真|Netflix予告映像キャプチャ

Q5. メイギー・カン監督、そしてクリス・アップルハンス監督との作業はどうでしたか?

A: メイギー・カン監督、そしてクリス・アップルハンス監督と一緒に作業できて本当に光栄でした。アニメーションというジャンル自体が私にとって初めて接する新しい作業方式だったため、馴染みがなく難しい部分もありましたが、そのたびに監督お二人が繊細で温かく導いてくださったので、すぐに適応できたと思います。

例えば感情の流れを声だけでどう伝えるかについてです。同じシーンでも感情の濃さや言葉の速さ、間隔などをさまざまに試させていただき、アニメーションの中でもキャラクターがより立体的に生きることができるように助けてくださったのが印象的で、自由に表現できる環境を作ってくださったことに感謝しています。

Q6. ジヌの内面の悪魔はどんな姿ですか?

A: ジヌの内面の悪魔は彼を押しつぶしてきた苦痛と罪悪感、そしてどうしようもなかった選択から生じた苦痛と後悔で作られています。どうしようもない決断だったとしても、その記憶が彼を常に苦しめます。

内なる声は低く重いささやきのように近づき、常に正しい方向を妨げて揺らします。

こうした内面の闇を直面し受け入れることは決して簡単ではありませんが、結局私たち全員が経験するプロセスだと思います。そうした時間を通じて自分を見つめ、少しでも強い人間になれると信じています。

Q7. この映画の背景となる世界はどんなところですか?

A: ファンタジーのように見えますが、よく見ると私たちが住む世界に似ています。善と悪が共存し、人々の欲望と犠牲がぶつかり合う場所です。その中でK-POPは希望の象徴のように作用している存在だと思います。

Q8. 初めてこの映画を見たとき、どんな気持ちになりましたか?

A: 言葉にできないほど胸がいっぱいになった感じがしました。

台本を読んでいるときも面白いと感じましたが、アニメーションというジャンル自体が私には馴染みがなかったため、果たしてこれがどう実現されるのか想像がつきませんでした。しかし実際に完成した映画を見てみると、私が想像していたものをはるかに超えた、本当に信じられないほど美しく感動的な作品になっていました。一つ一つのシーンがまるで夢のように感じました。

何よりこの作品を見てくださるファンの皆さんがいるなら、この楽しさを共有したいです。皆さんも私のようにこの物語に夢中になり、その中の楽しさと感動を共に感じていただければと思います。

アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー
アン・ヒョソプ。写真|ザ・プレゼンツカンパニー

Q9. この映画が今まで見たアニメーションと最も異なる点はどこですか?

A: 感情が中心となるアニメーションである点が最も大きな差別化だったと思います。通常アニメーションでは音楽が背景のように存在することが多いですが、この作品は音楽と物語、感情が有機的に結びついているため、舞台のように感じられたり、同時に一つの映画でありパフォーマンスとしても迫ってきました。この構成が私にとって非常に新しく印象的でした。

Q10. この作品を通じて伝えたいメッセージは何ですか?

A: 誰にでも内なる闇はあり、時にはそれを認めて向き合う勇気が必要だというメッセージが伝わればいいと思います。そして最終的には自分自身の声を信じて、前に進む力を得る物語である点で、多くの方々に慰めと勇気を与えられればと思います。

Q11. アニメーション映画やシリーズが持つ想像力の力についてどう思いますか?

A: アニメーションは想像力という限界を超えるジャンルだと思います。現実の制約なしに、頭の中に浮かんだすべてのものを視覚的に実現できるのです。そしてその中には非常に深い感情、哲学、メッセージも込めることができます。大人でも子供でも心を打つ物語、それがアニメーションの力だと思います。

私自身もソニーピクチャーズの長年のファンでありアニメーションを愛する一人として、今回の作業に参加できたことが本当に嬉しく意義深いことでした。Netflixを通じて皆さんにお会いできることがとても嬉しいです。

to top