
「ピアノマン」として知られるアメリカのシンガーソングライター、ビリー・ジョエル(76)が脳疾患の診断を受け、活動を中止する。
23日(現地時間)NYTによると、ビリー・ジョエルは公式SNSを通じて最近、正常圧水頭症(Normal pressure hydrocephalus, NPH)の診断を受け、予定されていたすべてのコンサートをキャンセルするという声明を発表した。
ビリー・ジョエル側は「最近のコンサートの影響で状態が悪化し、聴力、視力、バランス感覚に問題が生じた」とし、「医師の指示に従い、現在物理療法を受けており、回復期間中は公演を控えるよう勧告を受けた」と説明した。
彼が診断されたNPHは、脳に過剰な脊髄液が蓄積されることで発生する希少疾患であり、歩行障害や膀胱コントロール障害などの症状を引き起こすことが知られている。
これに対し、ビリー・ジョエルは「観客に失望を与えて申し訳なく思っており、理解してくれて感謝している」と述べた。
1970年代初頭からポップステージで活躍してきたビリー・ジョエルは、「ピアノマン」をはじめ、「ジャスト・ザ・ウェイ・ユー・アー」(Just the Way You Are)、「オネスティ」(Honesty)、「アップタウン・ガール」(Uptown Girl)など数多くのヒット曲を生み出した。昨年、20年ぶりに新曲「ターン・ザ・ライツ・バック・オン」(Turn the Lights Back On)を発表した。