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『ジキル・アンド・ハイド』、ミュージカルではなく1人芝居として再誕生 [MK現場]

SHIN Youngeun
入力 : 
2025-03-11 15:58:17
チェ・ジョンウォン、コ・フンジョン、ペク・ソクグァン、カン・ギドゥン。写真|ユ・ヨンソク記者
チェ・ジョンウォン、コ・フンジョン、ペク・ソクグァン、カン・ギドゥン。写真|ユ・ヨンソク記者

ミュージカルではなく1人芝居『ジキル・アンド・ハイド』はどうだろう。

11日午後、ソウルの鍾路区大学路TOM 2館で演劇『ジキル・アンド・ハイド』のプレスコールが行われた。シーンの実演後に行われた懇談会には、イ・ジュヌ演出、俳優チェ・ジョンウォン、コ・フンジョン、ペク・ソクグァン、カン・ギドゥンが出席した。

『ジキル・アンド・ハイド』は、アーティストたちの不滅のモチーフであるロバート・ルイス・スティーヴンソンの原作小説『ジキル博士とハイド氏』を1人芝居形式で再解釈した作品である。原作の主人公である『ジキル』ではなく、彼の親友であり弁護士でもある『アッターソン』の視点で物語を再構成し、『ジキル』と『ハイド』の秘密と葛藤、それによって引き起こされる事件を新しい視点で解き明かす。

イ・ジュヌ演出は「ミュージカル『ジキル・アンド・ハイド』が非常に有名なので、プレッシャーが大きかった。一方で挑戦してみたい作品だった。1人芝居として『ジキル・アンド・ハイド』に出会えること、物語を『アッターソン』の視点で伝えるという点が魅力的だと思った」と演出を担当した感想を述べた。

続けて「俳優たちは舞台を『屠殺場』や『絞首台』、『リング』と呼ぶ。俳優たちは隠れる場所がない過酷な舞台だが、俳優たちがしっかりと見せなければならず、俳優たちが物語を引っ張っていくので、俳優たちの力で観客の想像を引き出してほしいという思いがあった」と付け加えた。

演劇『ジキル・アンド・ハイド』が同名のミュージカルと異なる点は何だろうか。この演出は「原作小説を基に物語が進行する。ミュージカルや他の経路で物語を知っている人は多いが、思ったより原作小説を読んだ人は少ない。原作小説を基に『アッターソン』の視点で描いた点が興味深かった。最後の到着地点に観客に向けた質問がある。私たちの中にもハイドがいるかもしれない。アッターソンという弁護士は自分の友人ジキルを守ろうとするが、実際には悪い奴を見つけようとして暴力に引き込まれる点がある。観客にしたい質問は、暴力を消費し楽しむ面があるのではないかということだ。刺激的なニュース、事件、あるいは残酷な犯罪を恐れ、残念に思っているが、無意識に探し、ある面では消費する面がある。『ジキル・アンド・ハイド』という物語を通じてそれを指摘するのではないかと思う。観客にそんな質問を与えられればいいなと思いながら作っている」と伝えた。

演劇『ジキル・アンド・ハイド』には、演劇やミュージカル、映画、ドラマなどで活躍する実力派俳優チェ・ジョンウォン、コ・フンジョン、ペク・ソクグァン、カン・ギドゥンが出演し、4人4色の1人芝居の舞台を披露する。俳優たちは劇中に登場するさまざまなキャラクターをすべてこなす「パフォーマー」として表現される。俳優たちは1人で90分間劇を引っ張っていく。

チェ・ジョンウォンは「自分との戦いをしてみなければならないという気持ちで作品に参加することになった」と言い始め、「2004年に『娘に送る手紙』を通じて生まれて初めて1人芝居をした。その時の公演が終わった後、30分間泣きながら家に帰った記憶がある。相手がいる舞台とそうでない舞台がそんなに大きな違いがあるとは思わなかった。その後、私は1人芝居は自分に合わないと思い続けていた。自分のための挑戦として『ジキル・アンド・ハイド』を必ずやらなければならないという気持ちを持った。挑戦して成功したようだ。もう二度と1人芝居はしないという気持ちがすっかり消えた」と語った。

コ・フンジョンは「1人芝居を今でなければ挑戦する機会がないと思った。台本を見たが、時間はあまりなく、覚えられるか疑問が大きかった。せっかく選んだのでぶつかってみようという気持ちでやった。炭水化物を控える生活をしてきたが、炭水化物を食べなければ頭が回らないと言われてご飯も食べた。藁にもすがる思いで努力した時間があり、そのおかげで得たものが多い。今後の公演を通じて何をもっと得られるか期待している。この挑戦が成功したとき、どこでも得られないエネルギーを得られると思う」と明かした。

ペク・ソクグァンは「台本を受け取ったとき、あまりにも面白くて早く公演をしたいと思った。準備過程の中で目標ができた。すべての準備を終えた後、舞台に上がったがセリフが一つも思い出せなかった。どうやって克服していくべきか悩んだ。自分の言葉で観客に物語を伝える過程が山を登る過程だと思った」と語った。

カン・ギドゥンは「作品を初めて読んだとき、『ジキル・アンド・ハイド』を知っているが、別の感じの生臭さがあった。その部分が非常に興味深かった。理性的、感覚的に解き明かす過程で悩みが多かった。『アッターソン』の立場から見る『ジキル・アンド・ハイド』の立場が非常に興味深かった」と作品への期待を訴えた。

演劇『ジキル・アンド・ハイド』は、来る5月6日まで大学路TOM 2館で上演される。

[シン・ヨンウン スタートゥデイ記者]

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