日本の映画監督、山下敦弘監督が20年前に韓国の女優ペ・ドゥナとコラボレーションすることになった理由を明らかにした。
12日午後、ソウル江南区のメガボックスCOEXで20周年を記念して4Kリマスター版で再公開される『リンダリンダリンダ』のメディア/配給試写会および記者会見が行われた。席には女優ペ・ドゥナをはじめ、前田亜季、カシイユウ、関根史織、そして山下敦弘監督が出席した。
山下敦弘監督は20年前にペ・ドゥナを『リンダリンダリンダ』の留学生ソンにキャスティングした理由について「ポン・ジュノ監督の映画『プランダスの犬』を見て、一目でペ・ドゥナという女優に惹かれた」と語り始めた。
「当時は応じないだろうと思って提案したが、出ると言われて驚いた」と語った山下敦弘監督は「むしろ今ならいろいろ計算して提案できなかったと思うが、28歳の若さは恐ろしい。あえて提案したことは本当に良かったと思う。28歳の自分を褒めてあげたい」と述べた。
『リンダリンダリンダ』という作品の意味について「劇中に『作品の意味などはない』というセリフがある。私も意味について考えたことはない。以前にもいろいろなところで話したが、ペ・ドゥナが韓国の女優だから出演を希望したわけではない。ペ・ドゥナが出た作品を見て魅力を感じ、それが偶然韓国の女優だっただけだ」と付け加えた。
『リンダリンダリンダ』の4Kリマスター版は、高校生活の最後を飾る祭りを準備する女子高生バンドと、うっかりボーカルになった韓国人留学生「ソン」の不器用で輝く青春を描いた映画で、山下敦弘監督が演出を担当し、ペ・ドゥナが主演を務め話題となった作品である。9月17日公開。
[キム・ビンナ MKスポーツ記者]
