別れた時間だけ静かだった心が、甥の前では結局涙に溢れた。
フランスで再会した兄弟と甥。イ・ゴンジュは言葉なく靴を渡し、家族という名前を初めて実感した。
17日に放送されたTV朝鮮の「パパと私」では、フランスに養子に出された弟イ・ゴンチョルと甥ルカに会った俳優イ・ゴンジュの話が描かれた。別れた時間だけ遠かった心は、一度の笑いと一度の涙で近づいた。



この日、フランスのリヨンで甥ルカと再会したイ・ゴンジュは言葉なく駆け寄り彼を抱きしめた。5歳以降初めての再会の瞬間だったが、甥の顔を一目で認識した彼は目を潤ませた。「本当にイケメンだ。私の甥だからそうなんだ。」ぎこちない始まりの代わりに、馴染みのある冗談が最初に飛び出した。
ルカの父であり弟のイ・ゴンチョルは「私には選択肢がなかった。私が経験したことをルカは経験しないことを願った」と語り、20歳で父になった自分の人生を淡々と語った。イ・ゴンジュはその言葉に黙って頷き、小さな靴を甥の手に握らせた。「これを履くたびにおじさんのことを思い出して。」その言葉に皆が笑ったが、おじさんの表情には胸が詰まるような懐かしさが浮かんでいた。
冗談のように互いの容姿を「私の甥だからイケメンだ」「私の息子だからイケメンだ」と会話を交わしていた兄弟はいつの間にか一つになり、ルカを中心に笑っていた。その姿にイ・ゴンチョルは「兄とルカが私を除いて二人でより合っているようで幸せだ」と伝えた。イ・ゴンジュも「私たち三人が一緒にいることが夢のようで不思議だった。これが家族なのかなと思った」と感動した気持ちを吐露した。
[キム・スンヘ MKスポーツ記者]