
([インタビュー①]に続いて) パク・ジョンヨンはデビュー前、有名なフォーク歌手パク・ハッキの娘として注目を集めた。小学生の頃には、ある放送番組で父親と姉のパク・スンヨンと一緒に父の代表曲「ビタミン」を歌い話題になった。
母親も女優出身で、映画「ウロイメ2」の主演を務めた女優ソン・グムランがパク・ジョンヨンの母である。姉のパク・スンヨンはガールズグループマチルダ出身で、現在は女優として活動している。
家族全員が芸能人であることに伴うプレッシャーについて、パク・ジョンヨンは「全くないわけではない」としながらも「徐々に受け入れられているようだ」と語った。
「同じ芸能界ですが、父は歌手で、私は女優なので、逆に少し負担が減った部分もあります。オーディション会場で時々『お父さんがパク・ハッキだ』と言われると、少し負担に感じることもあります。」
姉も活発に女優活動をしている状況で、親しい姉妹だが、仕事の話よりも日常的な話をすることが多いという。
「姉とはペットのダングの話や『今日は何をした』という日常的な話をすることが多いです。作品に入るときだけお互いに『これをやることになった』と話す感じです。お互いに撮影をしていると、家で会えないことが多いので、仕事のときはフィードバックをし合うのが難しいですね。」

では、パク・ジョンヨンの演技と活動に対する両親の評価はどうだったのだろうか。彼は「両親が『トライ』を本当に面白く見てくれた」とし、「(両親)周りでも『トライ』に出ている私についての話をたくさんしてくれたそうで、恥ずかしかった」と語った。
「私が娘だから関心を持ってくれるけれど、全部を見ているわけではないと思います。オーディションを受けることも一つ一つ話すわけではないので、気になっても『後で教えてくれるだろう』と待ってくれる感じです。」
「パク・ハッキの娘」という修飾語とともに、パク・ジョンヨンには「SMルキズ出身」というタイトルもついて回る。過去にSMエンターテインメントで公開練習生として名前と顔を知られていたからだ。その後、パク・ジョンヨンは女優に転向し、2022年にソルトエンターテインメントと専属契約を結び、女優パク・ジョンヨンとして名前と顔を知られている。
ガールズグループではなく女優という道を選んだことについて、パク・ジョンヨンは「人生の分かれ道で女優を選ぶことになり、大学も演劇映画科に進学しながら自然に演技だけをしていたようだ」と振り返った。行かなかった道である「アイドル」に対する未練はないのだろうか。
「未練は全くありません。今している仕事がとても好きで、長く続けたいです。もちろんこれから大変なこともあるでしょうが、今のところはとても楽しいです。父が家でも音楽をしているので、子供の頃から音楽に慣れていて好きですが、それとは別に職業としての未練はないようです。」

アイドルの夢は諦めたが、最近音楽に挑戦した。デジタルシングル「パラダイス・ウィズ・ダング(Paradise with dangu)」を発表した。ミディアムテンポのバラード曲で、パク・ジョンヨンが直接作詞に参加し、実際のペットのダングと共にする日常の感謝の気持ちを歌った。
「私にとって音楽と演技は切り離せないジャンルです。ペットから受ける癒しを表現した曲ですが、ミュージックビデオにはダングも出演しているので、たくさん見ていただければ嬉しいです。」
地上波の人気ドラマと長編の週末劇に次々と挑戦しながら、少しずつ演技の「味」を知っているパク・ジョンヨンは、やりたいジャンルとして「ファンタジー物」を挙げた。
「ドラマでも映画でも本でも、現実とは異なるものを見ると、より楽しさを感じるようです。例えば500年生きたバンパイアキャラクターなど、ファンタジー性のあるジャンルのキャラクターに挑戦してみたいです。ジャンル物で言えば、射撃部エース役を終えたので、アクションジャンルもきちんとやってみたいです。」
有名歌手の娘として、アイドル練習生として注目を集めてきたパク・ジョンヨンは、今や女優として輝く存在感を示している。作品を通じて異なる魅力のキャラクターを演じながら、着実な「成長」を見せているだけに、パク・ジョンヨンが今後どのような演技とキャラクターで視聴者と出会うのか期待が高まる。
[キム・ミジ スタートゥデイ記者]