
俳優洪水賢が夢さえしぼんだ土地、ケニアに向かう。
27日午後1時30分に放送されるKBS1教養番組‘海を越えた愛シーズン4’では、洪水賢がケニアを訪れる様子が放送される。
▶ ビクトリア湖の向こうにある飢餓の土地‘ケニア・キスム’
俳優洪水賢、終わりのない飢餓の中で希望を失わない子供たちの手を握る。
アフリカ最大の湖であるビクトリア湖に寄り添って生きるケニアのキスム地域。この場所は気候変動による干ばつと洪水の繰り返しにより、この地域の住民の70%以上が食糧難に苦しんでいる。俳優洪水賢がケニア・キスムを訪れ、貧困と飢餓の中でもたくましく生きる子供たちに心からの慰めを伝える。洪水賢は「ただ‘私はずっと黙々と働かなければならない。働いて弟たちを食べさせなければならない’という大人の姿だけが見えました」と感想を述べた。
▶ 固い足で一日を生き抜く11歳の少年家長ディクソン
2年前、突然の痛みを経験した後、歩けなくなった少年ディクソン(11歳)。膝から始まった痛みが腰まで広がり、足が固まってしまい、今では手で地面をつかみながら這いずり回っている。自分の力では家の外に出ることも難しい状況。動くことさえ容易ではない体だが、脳卒中で麻痺症状を抱える祖母と、まだ1歳の弟を世話しながら家事を担っている。
ディクソンにも切実な夢がある。再び歩けるようになったら、家族と一緒に働き、再び学校に通うことだ。今は外に出ることができない状況だが、仕事を終えて帰ってきた兄弟たちに教えながら勉強を続けている。勉強に対する思いは誰よりも強いディクソンは、厳しい日々の中で夢が次第に薄れていく。
▶ 網を洗いながら幼い弟たちを責任を持つ11歳の少年、ピタリス
ビクトリア湖を仕事場として生きるピタリス(11歳)。数年前に両親が亡くなった後、幼い弟たちを責任を持つために働き始めた。朝5時、ピタリスは湖で網を洗いながら一日を始める。自分の体と同じくらいの棒で網を叩いて汚れを落とし、絡まった網を解き、枝や海藻などの異物を一つ一つ取り除く。終日働いて得るお金は網一つにつき50シリング、私たちの通貨で500ウォン。3人家族が食べて生きるには到底足りず、ピタリス兄妹は飢える日が多い。
仕事を終えて帰ったピタリスが最初にすることは、ドアの施錠だ。子供たちだけの家、もし悪い人が入ってきて弟たちを傷つけるのではないかと恐れ、ソファでドアを塞いでやっと眠ることができる。飢餓と厳しい労働で疲れた子供は、亡くなった両親に会いたいが、今では顔さえもぼやけている。ピタリス三兄妹はいつになったら飢餓から抜け出し、同年代の子供たちのように笑って過ごせるのだろうか?
▶ 体が不自由な父の代わりに家長となった少女 - 希望を形作る少女家長エヴリン
かまどを作る少女エヴリン(13歳)。4年前、父が事故で足を怪我した後、家計は傾き、貧困に疲れた母は家を出て行った。家長となったエヴリンは、病気の父と幼い弟たちを責任を持つためにかまどを作り始めた。1時間の距離の山に行き、土を掘り出すことからかまどが完成するまでには1週間かかる厳しい作業。辛い瞬間の連続だが、エヴリンは飢えた家族を思いながら今日も心を込めてかまどを作る。
重いかまどを頭に載せて3時間歩いて市場に到着したエヴリン。かまどを売り始めるが、なかなか売れない。エヴリンは2日間飢えている家族が今日も飢えるのではないかと心配し、急いで別の市場に向かう。しかし到着するとすぐに雨が降り、市場にいた人々も去ってしまう。果たして家族に一食でも食べさせたいエヴリンの小さな願いは叶うのだろうか。
[キム・ソヨン スタートゥデイ記者]