
俳優イ・ジフンが腐敗した検事に完璧に変身した。
ディズニープラスのオリジナルシリーズ「トリガー」(脚本:キム・ギリャン、演出:ユ・ソンドン)で、あらゆる不当な請託を受け入れる検事イ・ジョングンを演じたイ・ジフンは、短い登場にもかかわらず強烈な存在感を発揮し、視聴者に印象を残した。
「トリガー」は、この花のような世界で悪者たちの間違いを暴くために、まずカメラを向ける徹底的な調査報道プロたちの物語。チェ・ホソン(イ・ヘウ役)のストーキング事件エピソードでは、30年の懲役を宣告されて服役中のチェ・ホソンの犯行手法を連想させるストーキングが再発し、トリガーチームは被害者の保護と容疑者の追跡に乗り出した。
服役中だと思われていたチェ・ホソンが刑の執行停止を受けたという事実を知った皆は衝撃を受けた。イ・ジョングン(イ・ジフン役)検事が偽の診断書で受刑者の刑の執行停止を許可していたのだ。チェ・ホソンを崇拝していた男の先生の同僚が行ったことだという事実は衝撃を倍増させ、トリガーチームは司法カルテルによって成り立つ刑の執行停止制度の欠陥に焦点を当てた後続報道を準備することになった。
イ・ジョングン検事の腐敗はこれにとどまらなかった。チョ・ジンマン(チェ・デフン役)と共謀しているように見えるハン通グループの父娘の死亡が無理な取材による圧力が原因だという世論を引き出すために、ク社長と共謀し、「トリガー」廃止に寄与し、オ・ソリョン(キム・ヘス役)を名誉毀損罪で出頭させた。
これまで堅実な演技力で毎作品にぴったりのキャラクターを披露してきたイ・ジフンは、今回の「トリガー」でも相手を無視して圧倒する目つきと表情だけで権力に酔いしれ暴力的な言動を繰り返す歪んだ性格のキャラクターを完全に表現し、イ・ジョングン検事を完璧に演じて注目を集めた。
このように卑劣な検事として存在感を示したイ・ジフンは、来る4月に初放送予定のMBC新金土ドラマ「バニーと兄たち」で反転魅力を披露する予定だ。料理人顔負けの料理スキルはもちろん、家事もこなす家事の達人として周囲の主婦たちの競争心を燃え上がらせる「バニー」バン・ヒジン(ノ・ジョンウィ役)の父バン・ヨンミン役で出演し、家事万全の娘バカを描くことが予告されており、期待が高まっている。
[チ・スンフン スタートゥデイ記者]