(インタビュー①に続いて)ヤン・ドンゴンは‘イカゲーム2’で常習的なギャンブルで膨大な借金を抱え、ゲームに参加したヨンシクを演じた。彼はゲーム場に到着した後、母親のキムジャ(カン・エシム役)が自分を助けるためにゲームに参加したことを知り、お互いを守るために必死に努力する。
劇中演じたヨンシクがややおどおどした姿だという意見に対し、ヤン・ドンゴンは「元々監督が考えていたヨンシクはこんな人ではなかった。感情的に乏しい人に見えた。しかし、私は母親とのケミストリーを見せなければならないキャラクターではないか。 (典型的な母親像の)キムジャにはこんな息子は似合わないと思ったので、監督と悩んだ末に『豆を植えたところに豆が生える』というアプローチでカン・エシム先輩のスタイルに合わせて変えることになった」と裏話を明かした。
二人の切ない親子関係を示す代表的なシーンは『ドゥングルゲ ドゥングルゲ』ゲームだ。劇中『ドゥングルゲ ドゥングルゲ』は歌に合わせて回り、数字が提示されるとペアを組んで部屋に入るが、残った者は殺されるという方式で進行された。
しかし、ヤン・ドンゴンはゲーム中に目の前でカン・エシムを見失い、幸いにもカン・エシムはイ・ジョンジェ、イ・ビョンホンと共に部屋に入って生き残った。その後、カン・エシムと再会したヤン・ドンゴンは「お母さん、ごめん」と涙を流した。
ヤン・ドンゴンはこのシーンのために‘イカゲーム2’を辞退しようとしたと言い、「‘イカゲーム2’にキャスティングされたという知らせを聞いたとき、当然良くなかっただろう。しかし、私は子供の頃から泣く感情演技をするのが苦手だった。子役時代にトラウマとして残っていて、この感情を呼び起こす作業は本当に向き合いたくなかった。それでも‘イカゲーム2’だからとりあえずやったが、撮影をしながら体調を崩すほど本当に大変だった」と打ち明けた。
しかし、結果は思っていたより満足だったと言った。
「そのシーンはメリーゴーランドを背景にしたセットだったじゃないですか。撮影に入ったとき、私が子供の頃に作った『ファザー』という歌が浮かんできた。私たちの親に関する簡単には話せない話を含んでいて、そこに『夢の楽園で君を育てたかった』という歌詞がある。しかし、今そうしてあげられない母親と一緒にメリーゴーランドのある遊園地に来ている。あの歌を思い出しながら感情がよく上がって、心配していたよりシーンがうまくいった。(笑)」
ただし、ヤン・ドンゴンが劇中カン・エシムを見失うシーンについては視聴者の間で意見が分かれている。一部は「息子が母を捨てた」という解釈を出し、別の人々は「ヤン・ドンゴンが力によって引きずられた」という意見を述べた。
ヤン・ドンゴンはその部分についてどのように演技したのかという質問に「その部分については1番は監督を信じ、2番は視聴者に任せると思った。絵を描いておいて『どんな意図だった』と話すのではなく、『どう見た?』と各自判断できるようにするのが目的だった」と答えた。
一部ではラッパーのヤン・ドンゴンがグループBIGBANGのT.O.P(チェ・スンヒョン)が演じたサノス役をやっていたらどうだったかという反応も出ている。
ヤン・ドンゴンは「そんな反応が書かれたコメントを見た。英語のコメントなので正確には分からないが、私がサノスを演じたらどうだったかという感じだった。私がラッパーであることを海外でも知っているのではないか。所属事務所から早くアルバムを準備しなければならないと言われた。韓国のウィル・スミスを狙えるのではないか」と冗談を言った。
最後にヤン・ドンゴンは「‘イカゲーム2’は他の作品と比較できない次元だ。グローバル市場を狙ったため、初めて外国でのプロモーション活動もしてみた。以前にはなかったし、今後こんなことがまたあるのかと思う作品だった」と振り返った。
続けて「シーズン2がゴールデングローブに上がったと言っているが、まだ行ってはいけない。シーズン3で私が何をしなければならないので、シーズン3を終えた後に行かなければならない」とし、続くシーズンにも強い自信を示した。
[イ・ダギョム スタートゥデイ記者]